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「また来た」社長にとって給料日は恐怖でしかない 資金繰りに追われて未来が見えなくなることも

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  • 徳谷 智史 エッグフォワード 代表取締役
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お金が必要なら借りればよいのでは、と思う方もいるかもしれません。もちろんそれも有効ですが、お金を借りるのだって容易ではないのです。そもそも消費者金融でもない限り、即日で貸してくれる金融機関などまずありません。

銀行や信用金庫などから借りるには、審査のための細々とした(というと怒られますが)書類を大量に用意する必要がありますし、資金繰りが苦しくて銀行へ相談に行ったら、その打ち合わせ自体が1カ月以上先になる、なんてこともザラにあります。しかも後述するように、借入金を返すというのも、また大変なことなのです。

対策を考えるタイミングによっては「時すでに遅し」

そうして資金繰りがうまくいかなくなると、遅かれ早かれ、支払日に手元の資金が足りなくなる事態が起こります。手元の資金を使い切るまでに残された時間を「ランウェイ」と言いますが、それがいよいよ「0」になってしまうのです。

数多くの企業例にもれず、私も、エッグフォワードの創業当初は、そんな「ランウェイ0」の状況に、恥ずかしながら何度も直面しました。

私自身、自分ではキャッシュフローの概念はよくわかっていたつもりでした。エクセルを使ったキャッシュフローシミュレーションも、コンサルティング会社時代に何度試算したかわかりません。

しかし現実は、机上論通りにはならなかった。事業計画通りに売り上げが進捗しない。受注は増えず、費用は膨らむ一方。

ビジョンを掲げ、事業を伸ばそうと起業した手前、急なコストカットを断行するわけにもいかず、その結果、予定していたよりも大幅に状況が悪化し、あっという間に資金は溶けていきました。

すぐに対策を講じようにも、社長自ら営業活動をしながら受注先に納品をしているような状況では、新たな対策に時間をかける余裕もなく入金が追い付きません。当たり前に聞こえるかもしれませんが、苦しくなってきてから対策を考えるようでは、「時すでに遅し」なのです。

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