最初の管理職とされる課長クラスに昇進する人も増えてくる40歳。世のビジネスパーソンはいったいどれぐらいの給料をもらっているのだろうか。先日公開した「全国トップ500社」「東京都トップ500社」「東京都除く関東311社」「近畿トップ500社」のランキングに続いて、今回は「中部」に本社を置く会社トップ400のランキングをお届けする。
新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県の各県に本社を置く企業が対象だ。『会社四季報』2023年夏号での調査データと有価証券報告書の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「賃金構造基本統計調査」を基に試算した。
業種分類ごとに賃金カーブ（賃金の伸び率）を算出し、それを各企業の平均年収と年齢に当てはめて金額を推計した。あくまで理論的に割り出した推計値ながら、一定の目安となるはずだ。
大卒総合職ばかりの企業と、製造現場があるメーカーとでは給与の仕組みが違うことや、男女の賃金格差が存在するが従業員の平均額としていることに留意が必要だ。
純粋持ち株会社では中枢機能を担う少数の社員だけが在籍しているケースがあり、大多数が在籍する主要子会社と年収が大きくかけ離れていることがある。こうした純粋持ち株会社については原則としてランキングの対象から除外している。従業員数、年収、年齢で欠落データがある企業も一部除外している。
また、ランキング表内で社名末尾に「＊」のある会社は主要子会社のデータを採用している。
トップは1280万円のファナック
40歳推計年収で1位はファナックの1280万円。工作機械用NC（数値制御）装置で世界首位のメーカーで、産業用ロボットなどでも力がある超優良企業として名高い。2位はフジミインコーポレーテッドの1050万円、3位はスター精密の907万円だった。
トヨタ自動車は886万円で5位にランクイン。トップ10のうち愛知県に本社を置く企業が6社入っている。
