6848 東亜ディーケーケー 環境保全と医療に貢献する総合計測機器メーカー

高橋 俊夫
当社は電気化学センサを活かした計測機器のメーカーで官公庁とあらゆる工場がお客様です。主力の水質計は、浄水場、下水処理場、発電所などの社会インフラ、半導体や食品の工場など、幅広い業種で排水監視やプロセス管理に使われています。特にpH計は清掃工場の排水水質測定器で5割以上※の国内シェアを堅持。そのほか、PM2.5測定装置などの環境用大気測定装置は6割※、医療関連では人工透析用の薬剤溶解装置が7割以上(OEM製品含む)※の国内シェアを獲得するなど、数々の独自製品を生み出してきました。※当社調べ
開発、製造、販売からアフターサービスまでの一貫体制を構築しており、消耗品販売や保守・修理等アフタービジネスの売上が全体の約半分を占め収益の安定に大きく貢献しています。


水質計は半導体製造に使用する超純水や排水の品質管理に不可欠です。当社の水質計は「省試薬」が特徴で、環境負荷軽減のニーズを捉え、受注が好調です。
計測技術は産業のマザーツールと言われています。当社の計測機器も、脱炭素技術(アンモニア・水素を燃料とした火力発電、バイオマス発電など)や陸上養殖といった新しい産業からいち早く引き合いをいただいており、その発展を支えていると自負しています。
海外では、アジアを中心とした37カ国に計測機器を販売しています。環境保全は政府主導で行われる手堅いマーケットで、中国やインドでは旺盛な需要が継続し、販売は堅調に推移しています。特に今年はインドネシアで環境水質監視網を整備するプロジェクトの大型案件を受注しました。
2024年には、埼玉県狭山市に新生産棟が完成し、創業80周年を迎えます。これからも安定的かつ長期的な成長を目指してまいります。

DATA
■設立 | 1944年9月19日 |
■資本金 | 1,842百万円 |
■従業員数 | 590人(連結) |
(2023年9月30日現在) |