ティソが表参道ヒルズで
ポップアップストアをオープン
TISSOT
ティソという時計ブランドをご存知だろうか?日本では他ブランドに比べプロモーションが遅かったこともあり、まだ“これから”という感じだが、欧米では名の知られたブランドである。それも単に“知られた”というレベルではなく、“知らない人がいない”と言っていいほどの知名度を誇る。時計好きはもちろん、誰もが知っておきたい世界的時計ブランドなのである。
ティソは、時計界でも有数の老舗ブランドで、1853年スイス、ル・ロックルで創業している。当初より高い技術を持っており、1878年のパリ博覧会で「シルバーメダル」、1896年のジュネーブ博覧会で「金賞」、1900年パリ博覧会では「グランプリ」を獲得するなど、度重なる受賞により時計界における評価を決定的にしたのだった。
そして、海外市場に注目したティソは、アメリカ、そしてロシア市場で成功を収めることになり、帝政ロシアを魅了した「バナナウォッチ」は、今もなおブランドのアイデンティティとして、ラインナップされている。また、時計業界ではいち早く製造ラインのオートメーション化を図り、生産効率を飛躍的に伸ばした。これによってティソは、スイスで最もポピュラーな時計メーカーとなっていったのである。
現在のティソは、160カ国以上、約1600の時計店で販売され、年間生産本数は約400万本である。それだけの本数を生産しながら、高いクオリティを誇り「同額を出すなら、数ある腕時計の中でもティソこそが最高のクオリティを提供する」という評価もあるほどだ。特に近年は、スイスの公式精度規格であるクロノメーターに匹敵する精度と、約80時間稼働可能な“パワーマティック80”を装備したモデルを発表し、話題となっている。
この6月、そのティソが表参道ヒルズのRスタジオで期間限定ストア「ティソ ポップアップ ストア」をオープンさせている。最新のブティックコンセプトでデザインされた空間には、クラシックウォッチからスポーツウォッチまでをカバーする約200点の商品が置かれ、2015年の新作「シャミン ドゥ トゥレル」の先行予約会やインストアイベントなども用意されている。さらに、タッチセンサーを駆使した「T-タッチ」の新作でソーラーパワーによって駆動する「T-タッチ エキスパート ソーラー」のオールブラックモデルが展示されており、世界に先駆けて限定20本が6月16日より、ここで先行発売されることになった。