危機に際して「変革」ができる企業は何が違う? 中小企業こそイノベーションを起こしやすい訳

イノベーションとは
顧客が「認識していない」問題までも探知し解決すること
課題が次々と現れ、世界経済の勢力図がダイナミックに塗り替わる今、企業に求められているのが新たな成長モデルの模索だ。こうした中、2023年7月に「TOYOKEIZAI ビジネスプロセス変革 FORUM 2023 DX必須時代に中堅中小企業の経営リーダーが見直すべき 業務改革とビジネス変革を両立する『DX実践の最適解』」が開催された。
特別講演を行ったケイアンドカンパニー代表の高岡浩三氏は「世界のイノベーションの常識は日本では勘違いされている」と指摘。イノベーションは大企業より中小企業、大都市より地方都市のほうが起こりやすいと語った。
また、ネスレ日本を率いた経験を交えながら、「人口減少・高齢化の市場で必要なのは先進国型の成長モデル。それを実現するのが新しい21世紀型マーケティングとイノベーション」だと述べる。さらに、「顧客が認識できない、または諦めている問題の解決こそがイノベーションであり、市場調査で認識できる問題の解決はリノベーション」と説き、顧客が認識できない問題を見つけ、解決するための考え方について語った。
ユーザー講演ではオプテックス代表取締役社長の上村透氏が登壇。1980年に遠赤外線自動ドアセンサーを開発して以降、30年にわたり順調に業績を重ねてきた同社だが、2008〜09年はリーマンショックの打撃により業績が低下。しかし、不況のあおりだと片付けず「その裏に潜在的な経営課題があることに気づき、会社の変革に着手しました」と上村氏。経営課題を解決するために、SAPジャパンのERP(企業資源計画)を活用しながらグローバル業務改革とビジネスモデル変革をどのように行ってきたか、その具体的な内容を語った。
そしてデジタル基盤で企業を支えるSAPジャパンからはバイスプレジデントの田原隆次氏が登壇。変化が速くスピードが求められる今、どのような視点でERPを選べばよいか、またどのようにすれば効果的に活用できるか紹介した。
こちらから期間限定で、講演レポートをダウンロードできるので、その詳細をぜひ確認してほしい。