月額3278円のライザップ「chocoZAP」安さの理由 「無人24時間営業」店舗数572店、会員数55万人に

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通勤途中や仕事の合間など、スキマ時間に利用できる「コンビニジム」が増えている。写真は2022年7月にサービススタートした「chocoZAP」の初台店。着替えや靴の履き替えは不要(編集部撮影)
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休憩時間や帰宅途中に、ちょっと立ち寄って筋トレをする……。その名も「コンビニジム」が増えている。

筋トレマシンやエアロバイクなどを備えたジム以外にも、プールやスタジオを併設する総合型のスポーツクラブに対して、コンビニジムはジム機能に特化し、アクセスのよい立地に省スペースで展開。また24時間営業で無人のところも多い。何より、従来月額1万円近くの料金が、コンビニジムは5000円を切るなど、低価格なのが大きな特徴だ。

増加の背景としては、コロナ禍により家に閉じこもりがちな生活スタイルに切り替わり、運動不足を実感する人が増えたことが挙げられる。健康のために運動習慣を取り入れたいというニーズが高まっているのだ。

そうしたニーズに、「通いやすさ」を付加価値としたコンビニジムがぴったりとマッチしたのだ。

RIZAPの強み「寄り添い」をDXで

とくに勢力を伸ばしているのが、RIZAPグループが運営する「chocoZAP(チョコザップ)」だ。RIZAPと言えばパーソナルトレーナー方式で会費も高額なフィットネスクラブだが、chocoZAPは無人24時間方式、月額3278円(税込み)。「ちょこっと」を表す指をモチーフにしたロゴもカジュアルで、黒に金文字のゴージャスなRIZAPとは正反対の印象だ。

2022年の7月にスタート後、2023年5月には店舗数572店、会員数55万人まで成長(5月15日開催の決算説明会資料より)してきた。

フィットネスクラブ大手としては、カーブス(店舗数1947店、会員約75万人)、エニタイムフィットネス(店舗数約1000店、会員約70万人)などが挙げられるが、それに迫る規模となっているのだ。

chocoZAPスタートの背景を、RIZAPグループ、取締役の鎌谷賢之氏は次のように説明する。

「以前から、RIZAPの『結果にコミットする』メソッドを、1対1のパーソナルジムのサービスに留めずに、より多くの方にお届けする方法を検討してきた。そこに加えて、コロナ禍の中で、お客様が安心して安全に通える24時間ジムが実現できないかという検討も始まった。これらの要素を融合して、RIZAPの強みである『寄り添い』をDXで実現する新規事業開発に着手したのがchocoZAP誕生のきっかけ」(鎌谷氏)

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