なぜPwCは社会課題に正面から取り組めるのか 部門を超えて協働する文化が強さを生む
個を尊重する「Care」の精神を面談で感じて
──坪井さん、山本さんがPwCコンサルティングへ転職された経緯を教えてください。
坪井 私は前職もコンサルティングファームで、サステナビリティ領域にずっと携わってきました。気候変動などの環境問題から働き方改革まで幅広く取り組めることにやりがいを感じていましたが、取り組みが一定の期間や範囲内にとどまってしまうときなどは、もどかしさもありました。
そんなとき、PwCコンサルティングに「ソーシャル・インパクト・イニシアチブ(以下、SII)」という部門横断型組織があることを知ったのです。ESGや脱炭素などのサービスを提供するコンサルティングファームは多数ありますが、社会課題の解決を第一義とするコンセプトを打ち出している組織はほかに見たことがありません。組織としてどのように取り組むのか、という点にまず興味を持ち、SIIを立ち上げたメンバーと話をしたところ、非常に熱い思いを持っていることがわかり、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPwCのパーパスにも共感できたので、入社を決意しました。
山本 面談で心が動いたのは私も同じです。私はIT企業の調達部門からの転職で、コンサルティング業務は未経験でしたが、前職で担当していた調達業務改革の内容を細かく聞いてくれ、事業会社の取り組みに対する敬意が伝わってきました。また「その経験をPwCではこのように活かせるのではないか」と親身にアドバイスしてくれたことが強く印象に残っています。
PwCの「Values & behaviours」(価値観と行動指針)の1つに「Care」があり、「すべての人を個人として尊重し、その人にとって何が大切なのかを理解する」「一人ひとりの貢献を認め合う」「周りの人の成長をサポートし、その人が最も能力を発揮できるやり方を尊重する」と定められています。まさにそれが実践されていると感じましたし、その印象は今も変わりません。
──山本さんはいったん独立起業され、リハイヤーとしてPwCに戻ってこられたそうですね。
山本 はい。一度は起業してみたいという思いもあり、業務コンサルタントとしてBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)やシステム導入の支援をしていました。実はPwCとはずっと良い関係を保っていまして、独立時も私の意思を尊重してくれたほか、仕事でパートナーシップも組んでいたのです。
そうしたら、変わらずやりとりを続けていた元上司から「サステナビリティ経営支援チームを拡大したいので戻ってこないか」と誘いを受けました。再ジョインすることにはもちろん全く抵抗がありませんでしたし、より専門性を高めるチャンスだとも思いました。社会にインパクトをもたらす仕事ができる期待感も大きく、再入社を決めました。兼業という形で、起業した会社もそのまま運営できていますので、キャリアの幅を広げるのにも役立っています。
部門も職位もフラットだから、自律性が高まる
──坪井さん、山本さんはサステナビリティ経営支援チームで活躍されています。チームはどのような構成となっているのでしょうか。
坪井 サステナビリティ経営支援チームは、SIIと同様に部門横断型の組織となっています。各部門のメンバーと、専門的な知見を持つSIIのメンバーによる構成です。
サステナビリティの課題はあらゆる部門に存在します。しかし、各部門で「こういう課題があるがどうしたらいいか」と問題提起をしても、専門的な知見がなかったり、誰がどのように推進するかまでは決まっていなかったりして、具体的なアクションがとりにくいことも多かったと思います。その点、「サステナビリティ経営で困った場合はサステナビリティ経営支援チームに相談しよう」という仕組みになっていることで、課題にアプローチしやすくなっていると感じます。
山本 PwCには、部門や組織の壁を越えて協働するX-LoS(Cross Line of Services)※1、X-OU(Cross Operation Unit)※2のカルチャーが根付いており、それぞれが常に連携を意識しているため、部門横断型チームを編成しやすくなっています。
──円滑なコラボレーションを促すため、どんな工夫がなされているのでしょうか。
山本 例えばグループウェア上に、どんな疑問でも自由に投げかけられるチャットスペースが設けられています。オープンなチャットスペースを設けても閑散としてしまうのはよくある話ですが、当社ではすぐに回答が寄せられ、ナレッジがシェアできます。「この問題ならあの人が詳しい」といった情報も得られて、その場でアクセスできるので、コミュニティーが自然に生まれます。
坪井さんとのつながりも、そうした仕組みによるものでした。GHG(温室効果ガス)削減支援のプロジェクトデリバリーに際して社内の有識者を探していたところ、坪井さんを紹介されたんです。
坪井 そうでしたね。部門横断的な取り組みが非常に進めやすい環境にあるというのは、私もPwCコンサルティングに入社して感じました。すぐどんな人にもアクセスできて、部門間の壁のようなものを感じにくいのは、職位やポジションを気にせずフラットにコミュニケーションをとれるカルチャーが醸成されているからだと感じます。「上司や別部門の人にいきなり個別メッセージを送ってもいいのだろうか」と当初は戸惑いましたが、逆に自ら動かないと物事が思うように進められないのだと気づきました。そういう意味では、自律性がおのずと高まる仕組みが出来上がっているといえるかもしれません。
会社がLGBT+に係る活動や、車いすバスケットボールをはじめとする障がい者スポーツを支援していることをきちんと周知しているのは、会社として「多様性を受け入れる」というメッセージにもなっています。それによる安心感が、働きやすさにつながっているのではないでしょうか。
※1 PwC JapanグループのPwCコンサルティング、PwCあらた有限責任監査法人、PwCアドバイザリー、PwC税理士法人、PwC弁護士法人などが連携
※2 PwCコンサルティング内の複数部門が連携
深みのある「やさしさ」が果敢な挑戦を支える
──PwCコンサルティングは、中途採用活動で「やさしさが生む、強さがある。」というメッセージを発信しています。お二人が感じるPwCならではの「やさしさ」「強さ」とはどのようなものでしょうか。
山本 PwCの「やさしさ」は、甘さや妥協の許容ではなく、心理的安全性を担保してチャレンジを応援することだと思っています。それにより、年齢やポジションに関係なく自由闊達に議論でき、シームレスに専門的な知見を結集できるからこそ、顧客や社会へ提供する価値が高められるわけです。また、顧客からチーム内の関係性を褒められ、信頼関係の向上につながったときなどにも、「やさしさが生む強さ」を実感します。
坪井 あらゆる局面で個人の意思を尊重することに「やさしさ」を感じます。プロジェクトにアサインする際も、必ず本人の意思が確認されます。希望を最優先するというニュアンスではなく、組織としての意図をしっかり伝え、本人が納得できるプロセスを大切にしているということが大きいですね。結果としてパフォーマンスを発揮しやすくなりますから、プロジェクト遂行の品質が向上し、組織としての「強さ」につながっています。意思を尊重されるからこそ、結果にコミットできるので、個人としての「強さ」も引き出されます。
山本 社会課題も企業の経営課題もますます複雑化しています。簡単に解決できる課題はほとんどなく、日々試行錯誤を繰り返しています。そんな中で大切なのは、「より良くしよう」という飽くなき向上心と、諦めない気持ちだと思います。だからこそ、PwCの組織横断で一緒に取り組める環境と、チャレンジする人を応援するカルチャーが、個人の可能性とチームの競争力を最大化させると確信しています。
坪井 やりたいこと、達成したい目的があっても、会社の諸事情でできないという人にとって、PwCは絶好の環境だと思います。さまざまな社会課題に正面から向き合って、解決に貢献したいという熱意を持つなら、ぜひ門戸をたたいてみてください。きっとその熱意を傾けられる仕事ができると思います。
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