NTTファイナンス「NTTグループ財務を担う」矜持 グローバルな金融ソリューションで強力な支え

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NTTファイナンス 代表取締役社長 伊藤 正三 氏
NTTグループの金融会社であるNTTファイナンス。1985年の設立以来、さまざまな金融サービスを提供し、現在は同グループの「総合決済・財務プラットフォーマー」へと変革を遂げ、新たなステージへ飛躍しようとしている。また、リモートワークや働き方改革を積極的に推進し、働きやすい会社としても知られる。そんなNTTファイナンスは、どんな特徴を持った会社なのか。また、どんな人材を求めているのだろうか。

NTTグループの「総合決済・財務プラットフォーマー」

NTTグループの「総合決済・財務プラットフォーマー」であるNTTファイナンス。NTT民営化後、第1号のグループ企業として1985年に設立されて以来、グローバル化、デジタル化の進展に対応し、さまざまな金融サービスを提供する企業に変貌を遂げてきた。

2020年には祖業であるリース事業をNTT・TCリース社に分社化し、21年にはNTTビジネスアソシエ社からアカウンティング事業を承継。その結果、料金請求・回収業務やクラウド決済サービスを提供する「ビリング事業」をはじめ、法人ビジネスなどに対応した「クレジットカード事業」、そして、NTTグループで培った決算・税務・資金などの財務サービスをトータルで提供する「アカウンティング・ファイナンス事業」を展開、ファイナンス・ソリューション・カンパニーへと生まれ変わった。

「当社はリース事業からスタートし、時代の変化とともに、クレジットカード事業、グループファイナンス・アカウンティングのサービスが加わり、10年前からはグループ内の通信系企業の料金請求・回収を一元的に担当しています」

そう語る同社代表取締役社長の伊藤正三氏は1984年にNTTの前身である日本電信電話公社(電電公社)に入社した最後の世代。その後、NTT西日本取締役経営企画部長、副社長などを歴任し、2020年にNTTファイナンスに移り、21年から社長を務めている。NTTでは主に企画・財務畑を歩んできたキャリアの持ち主だ。

NTTファイナンス 代表取締役社長 伊藤 正三 氏
NTTファイナンス
代表取締役社長
伊藤 正三 氏

「NTTグループは全体で約950社に上りますが、それらの決算・税務・ファイナンスを当社が管理しています。グループ内での人事交流もあり、各グループ企業の財務部門出身者も少なくありません。全体の財務戦略を練るのはグループリーダーである持株会社が中心となりますが、そこでも当社出身者が活躍していますし、実務は当社がすべて担当しています」 

NTTグループすべてのファイナンスを扱うだけあって、その資金量は銀行に比肩しうるほど莫大だ。料金請求・回収業務のビリング事業で見ると、その取扱件数は年間6億1000万件、取扱金額は7兆8000億円にも上る(21年度実績)。また、グループファイナンスとして同社からグループ企業へ貸し出している資金量は6兆円規模。自社の高い格付けを基に社債を発行し、国内外で資金調達も行っている。例えば、20年に持株会社のNTTがNTTドコモをTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化する際、既存の株主から株式を買い取るために国内外から4兆円超もの資金を調達している。

さらに、 NTTグループが持続可能な社会の実現に向けて策定した「NTTグループグリーンファイナンスフレームワーク」に従い、世界最大規模となる累計1兆円規模のグリーンボンドの発行やグリーンローンによる調達も実施。調達した資金は5G関連投資や再生可能エネルギーなど、グループ各社の環境課題の解決に資するプロジェクトに利用されている。

NTTグループグリーンファイナンスによる調達の実施
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NTTグループグリーンファイナンスによる調達の実施

「NTTグループはグローバルで事業展開をしているため、海外での仕事も少なくなく、当社ではニューヨーク、ロンドン、シンガポールに海外拠点を有しています。また、当社の財務ノウハウを生かした財務コンサルティングなどのアカウンティングサービスも行っているほか、クレジットカード事業も展開しており、こちらも年間取扱高は3兆円規模となっています」

そう語る伊藤氏は、同社の今後の事業の方向性について、次のように続ける。

「NTTグループが社会全体のDXの進展やウェルビーイングの実現に取り組む中で、事業を支える資金を必要なときにいかに有利な条件で調達していくかは引き続き当社の重要な役割です。時には非常に大きなスケールにも柔軟に対応していく力が必要です。また、決済インフラとしての重要な事業も担っているため、その責任も重大です。私たちは自らもDXを進めることにより、グループ会社を通じてお客様に貢献していきます。一方で、新たな価値を新たなお客様へ直接提供することにも力を入れています。デジタル化の進展や働き方改革とともに注目される新たなビリングソリューションサービスやカード決済ソリューションサービス、経理コンサルティングサービスなどはさらに拡大させていきます」

「まじめなだけじゃない」社員の魅力と、働きやすさ

NTTグループのファイナンス・ソリューション・カンパニーであるNTTファイナンス。デジタル時代という新たなフェーズへ突入している中、どんな人材を必要としているのだろうか。同社の総務人事部 人事部門 採用育成担当である松井彩音さんはこう語る。

NTTファイナンス 松井彩音さん
NTTファイナンス
総務人事部 人事部門 採用育成担当
松井彩音さん

「私たちの会社では、やるべきことをやり遂げるプロフェッショナル、柔軟な発想で新たな価値創造ができるイノベーション、自分の目標に向かって恐れずに進むことができるチャレンジという3つの要素を持った人材を育成していきたいと考えています。そのためにも、学生の皆さんには変化を拒まず、新しいことにチャレンジできるマインドを持っていてほしい。そして、わからないことは遠慮するのではなく、素直にわからないと言える自己開示ができるような人であってほしいと思っています」

松井さんは20年入社の3年目。同期入社は60名。入社後はビリング事業本部に配属され、法人営業などに携わった後、22年から現在の部署に勤務している。

「当社はワーク・イン・ライフを推進する、働きやすい会社です。例えば、私の日常はリモートワーク勤務が中心で、出社は週1回あるかどうか。朝9時から夜6時くらいまで仕事をして、プライベートでは自分の趣味のほか、資格試験の勉強なども行っています」

新入社員の入社後、年齢の近い先輩社員が個別に指導するチューター制度によって、業務などの相談ができる環境を整えている。社内には部活やコミュニティーもあり、業務以外の人間関係を構築しやすいという。また、NTTグループ全体でリモートワークを推奨しており、同社でもリモートワークがスタンダード。勤務形態はコアタイムのないスーパーフレックス制度を採用している。

「NTTといえば、世間ではお堅い、まじめというイメージがあるかもしれません。確かにまじめな方は多いのですが、おとなしくもなければ、堅物でもありません(笑)。むしろ、フランクで気さく、面倒見のいい先輩が多い。人の温かさを感じられる会社です。私もこの会社で長く働き続けて、自分の専門性やキャリアを広げていきたいと思っています」

新たな人事給与制度の体系
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新たな人事給与制度の体系。社員が望む着実なキャリア形成に、制度で応える仕組みだ

同社では現在、これまでのような年功序列といった枠組みではなく、社員が高い専門性の獲得に意欲を持ち続けながら、キャリアビジョンの実現ができるよう、専門性を軸とした新たな人事給与制度を導入しようとしている。キャリア形成の考えについて、伊藤氏も次のように語る。

「学生の皆さんには社会人としての自分の人生、自律したキャリアをどう築いていくのかをまず自分で考えてほしいと思っています。もちろん私たち既存の社員も変わろうとしています。キャリアを充実させるためのサポートも会社でできる限り行っていく方針です。男女問わず、クリエーティブで、かつ前例のない仕事にチャレンジしてみたい方、あるいは、金融や会計、財務に興味のある方にはぜひ当社に来ていただきたい。皆さんの期待に応えられるような仕事がきっとあるはずです」

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