野菜売り場で買い方が抜群にうまくなるコツ3選 お店そのもののレベルも測れてしまう鋭い見方

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旬の時期になると、屋外の畑で育てられる「露地栽培」の野菜が出回ったり、家庭菜園の野菜も収穫・消費されたりするので、供給量が増えて値段が安くなるのです。

とはいえ、現代ではハウス栽培などの技術が発達して、ほとんどの野菜は年中出回るようになっています。

そこで、旬の野菜を簡単に見つける方法があります。

それは、「常温平台のコーナー」に注目すること。

スーパーでは、旬の野菜をより目立つ場所に、旬が過ぎた野菜を目立たない場所に配置するお店が多く、野菜売り場の真ん中を占める「常温平台のコーナー」など、目立つ場所で販売している野菜は旬の野菜やこれから旬を迎える野菜である可能性が高いんです。

逆に、壁際の冷蔵ケースの野菜はオフシーズンの場合が多く、旬の野菜を食べたい方は意識するといいでしょう。

お店全体の鮮度もわかる

<③ 見切りコーナーをチェック>

「見切りコーナー」をチェックすることで、そのお店の青果部やその他の部門の商品鮮度がわかります。

商品はさまざまな理由で見切りコーナー行きになりますが、その9割は鮮度劣化が原因。

普通のコーナーでは売れないから、撤去して見切りコーナーに回しているので、見切りコーナーの野菜を見ることで通常コーナーの野菜の鮮度がわかります。

野菜売り場の歩き方
『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

例えば、腐った商品が見切りコーナーに出ているなら、腐りかけた商品が通常コーナーにあるでしょうし、少ししおれている程度で見切りにしているのであれば、通常コーナーには鮮度抜群なものしか置かれていない可能性が高いのです。

また、スーパーにとって野菜売り場の鮮度レベルが下がることは客数や売り上げに影響してきます。

そんな重要な点が管理できていないお店は、お店自体の鮮度も良くない場合が多いです。
そのため、見切りコーナーをチェックすることで、そのお店全体の鮮度が良いか悪いかがわかるというわけです。

ご自宅の近くに複数のお店がある方は、まずは見切りコーナーをチェックしてみるといいですよ。

青髪のテツ スーパー店員

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あおがみのてつ / Aogami no Tetsu

日本一有名なスーパーの店員。野菜・果物ジャンルのインフルエンサー。長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験を元に、Twitterやブログを通じて野菜や果物の知識を発信。53万人(2023年2月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサーとなる。野菜の選び方、簡単レシピ、長持ちする保存方法、相場予報など、生産者と消費者を繫ぐ視点の発信で幅広い世代から支持を得ている。

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