歩くだけで稼げた!NFT「ステップン」を襲う重税 大暴騰後の大暴落、これから申告をどうする?

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青いスニーカー
スマホに導入し、歩くだけで儲かったNFTの「ステップン」。これから税の申告はどうなる?(写真:Dabisik / PIXTA。写真はイメージです)

「スマホを持って歩くだけで暗号資産がもらえる『STEPN(ステップン)』の税金はどうなりますか?」━━。

そんな相談が多くなったのは、2022年1月ごろだ。

そこからステップンで「1日8万円の暗号資産をもらい、月240万円の収入になった」「ゲームで靴を売却したら日本円で200万円になり、今月の月収が3000万円になった」などの相談が急増した。

ステップンはスマホのアプリでNFT(非代替性トークン)であるスニーカーを購入、GPS(全地球測位システム)に連動させ、移動距離に応じた暗号資産の「GST(グリーン・サトシ・トークン)」と「GMT(グリーン・メタバース・トークン)」を獲得できる、NFTゲームだ。相談が急増したのは暗号資産GSTが何倍にも暴騰したためだった。

暴騰した暗号資産のGST、その後は大暴落

週刊東洋経済 2023年2/4特大号[雑誌](大増税時代の渡り方)
週刊東洋経済2023年2/4特大号では「大増税時代の渡り方」を特集。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

1月30日(月)に発売した週刊東洋経済2月4日号では「大増税時代の渡り方」を特集。来るべき大増税時代に備え、生前贈与による節税法から、NISA(少額投資非課税制度)による投資のイロハまで、さまざまな税金との向き合い方を盛り込んでいる。

歩くだけで人によっては大儲けしたステップン。だがその後、暴騰した暗号資産GSTが大暴落したことは、いうまでもない。

そして何よりも問題なのは、ステップンの利用者が暗号資産GSTで利益を得て日本円に換えた後、来るべき税務申告のために準備していない可能性があることだ。

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