転職して「天職」を掴んだ人のキャリアの考え方 好きなことを仕事にするにはどうすればいいか

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天職に就けた人はどんな人なのでしょうか(写真: Fast&Slow /PIXTA)
人生において、仕事のために使う時間は膨大です。それゆえに、好きなことを仕事にしたい、天職と思える仕事をしたいと願う人は多いでしょう。そのために転職を考える人もいるかもしれません。
コンコードエグゼクティブグループ最高経営責任者(CEO)であり、東京大学のキャリアデザインの授業で教檀に立っていた渡辺秀和氏に、夢を実現するためのキャリア設計法について解説してもらいました。

「やってみたい仕事があるけれど、自分のスキルではできない」「関心ある領域で起業してみたいけれど、挑戦する勇気が持てない」といったご相談をいただくことがあります。

読者の皆さんの中でも、同様の悩みを持たれる方は少なくないでしょう。一方で、近年は20~30代という若さで活躍する、上場企業の社長や社会起業家、企業再建を担うプロ経営者、カンファレンスで講演する専門家などのビジネスリーダーも続々と登場しています。

若くして「天職」を掴む人たち

彼、彼女たちは、自分の好きなことを仕事にし、人の役に立つ充実感や社会をつくる醍醐味を満喫しています。まさに「天職」をかなえているといえるでしょう。このような人たちは、いったいどのような方法でそれを実現したのでしょうか。

今回はある社会起業家の事例を通して、キャリア設計の秘密に迫りたいと思います。

小沼大地さんは、大企業の社員をアジアの新興国に送り出す「留職」プログラムや、役職者に国内外の社会課題の現場を「体感」してもらう「社会課題体感フィールドスタディ」などを提供するNPO法人クロスフィールズの代表です。

小沼さんは「社会貢献の世界とビジネスの世界をつなげたい」という志を持ち、20代後半でクロスフィールズを立ち上げました。数々の取り組みも評価され、グローバルに活躍する若手経営者に贈られる賞を複数受賞されています。

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