あれから4年「何もしない」を職業にした39歳の現在 依頼は多いと今も月100件以上、そして今後は…?

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「依頼内容は、お店やイベントに行きたいけど、1人では行けないから、というものが多いです。身近な人に話せないから話を聞いてほしい、もよく依頼されます」

「アスレチックに1人で行きづらいという人にレンタルされて同行しました。今までの同行でいちばん足場が悪かったです」(写真:週刊女性PRIME)

すべての依頼者と会っているわけではなく、DMでやり取りするだけのものや、「『ダメ』と返信してください」といっただけのものなど、これで1万円を払うのかと思える案件も。

「お金に余裕のある人が依頼していると思われがちですが、そうではありません。深くは聞ききませんが、依頼理由にはそれぞれの事情があり、何に対して価値を感じるかは人それぞれだと思います」

さまざまな依頼、重要な場面に立ち会うことも

1万円以上払われることもしばしば。依頼者が支払いたいというなら森本さんは断らない。「○○カッコいい」と言ってください、という依頼で6万2000円支払われたこともある。今年に入ってからは水際対策が緩和されたこともあり、初めて海外へも足を運んだ。

「一緒にご飯を食べてほしいという依頼でした。女性の依頼者は1人旅で韓国に4、5日滞在していました。どこへ行くにも基本的には気楽な1人行動が好きなようなのですが、食事も全部1人というのはつまらないからと。晩御飯を1度だけ一緒に食べました」

かかった諸経費はもちろん依頼者が全額負担。ほかにも海外からの依頼も来るそうだが、コロナがやや落ち着いてきたからこそだろう。始めたころと比べ、さらにさまざまな依頼が来るようになったようだが、ときには人生において重要な場面に立ち会うケースも。10月末ごろにあった依頼では──。

「出生届の提出に同行してほしいという依頼がありました。諸事情で父親側には頼めず自分だけで行かないといけないけど、出産直後で身体はボロボロ。歩くのもつらく、1人だと不安だから付き添ってほしいと。骨盤ベルト装着で現れ『会陰(えいん)が痛い』『股の骨割れそう』と呻きつつ無事提出し、『これでうちの子、存在してますよね』と安心されていました」

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