「中途採用12.7%増」ハイスキル人材争奪戦の訳 優秀な経験者を確実に獲得するための必要事項

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経験者採用のニーズが急増している

止まっていた中途採用市場が再び動き出している。リクルートワークス研究所の調査(※)によると、中途採用実績はコロナ禍前の2019年度から2年連続で減少していたが、21年度に3年ぶりに増加に転じた。とくに増加率が高いのは、経験者の採用実績である。未経験者も対前年比で3.8%増えていたが、経験者は12.7%という急増ぶりだ。

中途採用実績の、対前年度増減率の推移
中途採用実績の、対前年度増減率の推移。2019〜20年度にぐっと下がったが、21年度は好転している

なぜ経験者のニーズが高まっているのか。日本の労働人口が微減傾向にあることから近年はどの業種も人手不足で、企業は採用に積極的だった。そこに水を差したのがコロナ禍で、一時的に採用を見送る企業が多かった。しかし、すべての採用が冷え込んだわけではない。中途採用市場に詳しい「リクルートダイレクトスカウト」プロデューサー藤原暢夫氏は、こう解説する。

「リクルートダイレクトスカウト」藤原暢夫
「リクルートダイレクトスカウト」プロデューサー
藤原 暢夫

「コロナ禍で主に減ったのは営業系で、デジタル人材の採用はほとんど減りませんでした。もともと人手不足が慢性化していたため、一時期減っていた営業系の採用も回復してきており、全体が元に戻ったというのが実感です」

ただ、以前とは違う傾向もある。典型的なのが、デジタル人材に求められる質だ。「一言でデジタル人材といっても、その実像は変わりつつあります。単にITに詳しいだけでなく事業を熟知して事業開発ができるようなハイスキル人材こそが、多数の企業から求められています」

ハイスキル人材の多くは経験者だと考えると、経験者の採用が急増しているのもうなずける。ハイスキルな経験者のニーズが高まる中で、企業はどうやって優秀な人材にアプローチするべきか。有力な手段の1つが「リクルートダイレクトスカウト」だ。こちらのページから無料でダウンロードできるPDFで、このサービスを活用するメリットを確認してほしい。

※出典:リクルートワークス研究所 2022年6月30日発表「中途採用実態調査(2021年度実績、正規社員)」