東大で「女子を品定めする文化」が今もはびこる訳 「男子校カルチャー」が社会にしみ出す不安

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女性:女性の容姿で態度を変える男性が多い。その場に本人がいても平気で容姿の順位を付ける。下ネタをよく話すし、どうしても下品な言葉を話さなくてはいけない伝統もあった。でも、男の人はこういうものでコミュニケーションをはかっているつもりなんだろうな、と思ったし、世の中そういうものなのかも、と思ったから仕方ないと思う。

女性が口に出さずに我慢していることはかなり多いと思う。諦めている。特に日本は下品な文化が横行していると思う。容姿について話すことは海外ではタブーだが、日本人は好んで話題にする。ほとんど同一な人が集まっている文化的なものもあるのかもしれない。

性別回答なし:まず、1年生のときにクラスの男の子数名が、同じクラスの女子にランキングをつけていたことを偶然知ってから、不快感がありました。しかし、同じクラスに女子は数名しかおらず、声を上げれば男女でクラスが分断されてしまうのではないか、と危惧したことから、ほかのクラスの女の子にも話さず、我慢をして1年半を過ごしました。

本校の女子の絶対数の少なさは、問題を問題だと認識している女子学生本人が、実際には声を上げられない環境を作り出していると4年生になった今でも折々感じています。 いくつもの障壁を乗り越えて、憧れの東京大学に入学した新入生たちが、このような思いを同様に抱えることがないよう、心から願います。

女子学生の容姿の「品定め」「ランク付け」にはじまり、女子がいないかのように繰り広げられる猥談が繰り広げられる――。そして、少数派が声を上げづらい環境。どうしてこのようなカルチャーがまかりとおり、2020年代まで続いてきてしまったのか。

8割が男子、しかも男子校出身者が多い

ひとつには、自由記述欄でも指摘があるとおり、東大の構成員の偏りがあげられる。しかし、東大の環境として特筆すべきこととして「男子が多い」だけではなく、男子校出身者が多いことがあげられる

年度にもよるが、高校別東大合格者ランキング上位4位まで高校はすべて男子校になっている。10位までの7校が男女別高校、20位までの半数は男子校だ。

報告書では、出身学校の特性も調査している。たとえば「性的なジョークや話題は、人間関係を円滑にする」と思う人の割合は出身者別に見ると、他の属性に比べて、女子校出身者で少なく、男子校出身者で多いハラスメント被害の分析では、女子校出身者が被害者になりやすい傾向が分析されている。

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