三菱自動車のPHEVがユーザーから選ばれる理由 これからの車に求められる「非常時の信頼性」

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アウトランダー走行中
台風や豪雨、そして地震といった異常気象や自然災害は、各地に大きな被害をもたらしている。人類の英智をもってしても、いまだにこうした自然の脅威を止めることはできないが、いざというときに備える術は飛躍的な発展を遂げている。例えば、わざわざ蓄電池を家に設置しなくても、普段の生活で使う車に電気を蓄えておくことができる。そこで選ばれているのが三菱自動車のPHEVシリーズだ。2021年度、国内のPHEV販売台数において1位アウトランダーPHEV、2位エクリプス クロスPHEVと、上位を占めていることからも(※1)、その注目度の高さがうかがえる。日常と非常時、双方で活用できるPHEVの有用性とは。

車としても避難所としても活用できるPHEV

PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)とは、電気とガソリンの両方を効率的に使って走るハイブリッドカーを指す。自宅で充電ができ、アウトランダーPHEVなら電気だけで80km以上の走行が可能で、ガソリンエンジンで発電して走行することもできる。また、この大容量バッテリーと発電を組み合わせて「蓄電池」としても機能するのが大きな特徴だ。

PHEV図解

車内には外部への電力供給が可能な100V・1500Wコンセントを備えており、バッテリー満充電・ガソリンタンク満タン時に、一般家庭で使用する最大約10日分(※2)の電力を供給可能。情報収集のためのデバイスや、電子レンジといった家電も安心して使用できる。また車内スペースにもゆとりがあり、いざというときには車内泊も可能。緊急時に困るプライベート空間の確保にも役立つ。

燃費のいいハイブリッドカーというだけでなく、非常時には「移動できる電源」にもなり「避難所」にもなる三菱自動車のPHEV。そのスペックはすでに多くの災害現場で重宝されている。

全国200以上の自治体と「災害時協力協定」を締結

2016年の熊本地震、18年の北海道胆振東部地震や西日本豪雨、19年の令和元年房総半島台風、21年の秋田市豪雪被害など、ここ数年頻発する自然災害。その被災地となった各県で、三菱自動車のPHEVは電気を供給してきた。

例えば停電していた高齢者施設では、電子レンジや冷蔵庫、電動ベッドなど、施設内のさまざまな電化製品に電気を供給。洗濯機をフル稼働させ、約200人分の洗濯物を一晩で洗濯・乾燥するなど施設の利用者やスタッフの大きな助けとなった。また別の避難所では、PHEVからの給電により建物に明かりが灯ったとき、思わず歓声が湧き上がったという。

しかし、「電源車」としての活躍だけが、三菱自動車のPHEVの長所ではない。ラリーなど世界のモータースポーツシーンで培ってきた悪路走破性により、三菱自動車のPHEVは、目の前の悪路にも動じず進んでいけるハイスペックを兼ね備えている。だからこそ「移動できる電源」として、がれきなどによって路面が荒れていた熊本地震や、大雪による大規模停電が発生した秋田市の豪雪被災地へもいち早く駆けつけることができた。

豪雪地帯で給電中のPHEV

こうした数々の被災地での実績が、災害への備えとして各自治体から注目されるようになり、現在三菱自動車は全国200以上の自治体と「災害時協力協定」を結んでいる。災害時に自治体から協力要請を受けた際、速やかにPHEVを貸与するという協定だ。頻発する災害に、三菱自動車のPHEVが信頼され、選ばれている証左とも言えるだろう。

家庭電力を最大約10日分供給。車中泊も快適

三菱自動車のアウトランダーPHEVを基に、改めて「移動できる電源」の有効性を3つの角度から検証する。

まず「給電」について。電化製品に給電する方法は2つある。1つは、アウトランダーPHEVのラゲッジルームとフロアコンソールの2カ所に備わる100V・1500Wのコンセントから電気を供給する方法だ。一般的なクルマのシガーソケット等から取れる電気は12V・120W程度。これはスマートフォンの充電は問題なく行えるが、電化製品の使用となると厳しいレベルだ。すでに述べたように、アウトランダーPHEVならバッテリー満充電・ガソリンタンク満タン状態で、一般家庭が使用する最大約10日分の電力になる。電子レンジやケトルといった生活家電もゆとりを持って使用できる。

もう1つの給電方法は、V2H(Vehicle to Home)によって家に給電する方法だ。家庭にV2H機器を設置し、機器に車を接続すれば、普段どおり家のコンセントを使える。家にあるIHクッキングヒーターやエアコンも動かせる。アウトランダーPHEVならバッテリー満充電・ガソリンタンク満タン状態で、V2H機器を使用すれば、クルマの待機電力が不要なため一般家庭の電力を最大約12日分供給(※3)することができる。

アウトランダーの中でPC使用

2つ目は「運搬・居住性」だ。アウトランダーPHEVは2列目シートを使っていても9.5インチのゴルフバッグを4つまで積むことができるほど広大な車内スペースを誇る。2列目シートも倒せばラゲッジの奥行きを最大2040mmまで広げることができるため、これだけのスペースがあればたいていの荷物は載せられる。またいざというときの車中泊時も、脚や体を折り曲げるといった窮屈な思いをすることがない。

最後の3つ目は「走行性能」について。各地の被災地で実証されたようにぬかるんだ道でも、地割れで路面が荒れた場所でも、豪雪でもグイグイと進んでいくことができる。世界一過酷と言われるダカールラリーをはじめ、世界のモータースポーツシーンで培われた、三菱自動車が誇る4WD技術がふんだんに生かされていることも大きなポイントだ。

平常時も非常時も。アウトランダーPHEVという選択肢

非常時の備えとしてだけではなく、クルマとしての魅力的なスペックもアウトランダーPHEVの大きな特徴と言えるだろう。先進安全運転支援機能も充実しており、衝突被害軽減ブレーキはもちろん「高速道路 同一車線運転支援機能 マイパイロット」が備わる。車が加速・減速とハンドル操作を支援してくれるので、渋滞時や高速での運転も安心だ。

アウトランダー正面

ちなみにPHEVというと、車内にコンセントがついているのが当たり前と思うかもしれないが、コンセントのないPHEVは意外に多い。その点三菱自動車は、東日本大震災での支援活動の経験からその重要性を実感し、13年に登場した初代アウトランダーPHEVからすでに100V・1500Wのコンセントを備えている。

非常時のために使わずに備蓄する飲料水や食料とは違い、普段はその走行性能を堪能し、非常時には家族のライフラインを支える電源としても使える「1台で二度美味しい」のがアウトランダーPHEVという車だ。

21年度のPHEV国内販売台数1位(※1)を獲得したのは、平常時でも非常時でも、走りの価値のみならず、停まっている時にもその真価を発揮する安定したスペックが信頼を集めているからこそだろう。これからのクルマに求められる、すべての要素が凝縮されたアウトランダーPHEVという選択肢を、ぜひ検討してほしい。

>>>災害にも強い三菱のPHEV

>>>アウトランダーPHEVについてはこちら

>>>エクリプス クロスPHEVについてはこちら

※1 PHEVの車名別国内販売。2021年4月~2022年3月 一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ。

※2 供給可能電力量は三菱自動車試算による。一般家庭の1日の消費電力を10kWhと仮定。

※3 アウトランダーPHEVの場合。なお、供給可能電力量はV2H機器を使用した場合とAC1500W使用時で異なる。供給可能電力量は三菱自動車試算による(一般家庭での一日当たりの使用電力量を約10kWh / 日として算出、V2H機器等の変換効率は含まない)。また、住宅との接続にはV2H機器が必要となる。V2H機器に接続している場合、エンジン始動による発電はできない。エンジンでの発電を行う場合は、V2H機器との接続を終了する必要あり。停電時には車両、V2H機器の自己消費電力により、通常時のV2H使用電力量と異なる。