人が育ち、人が生み出し、人が広げる
いま動き始める「人財の秋田県」
秋田県が持つ、進出先としての高い将来性をご存知だろうか。もともと電子部品・デバイス産業が強い同県。また鉱山技術を生かした資源リサイクルや医療機器・医薬品、輸送機、木材など多くの産業も集積している。その中で特筆すべきはハードのみならずソフト、特に「人財」の育成に力を入れていることだ。真の地域イノベーション実現のために、秋田県が進める「人」への取り組みを追った。
全国トップレベルの学力を生み出す
育成・支援体制
文部科学省は2007年から毎年4月、小学校6年と中学3年の全員を対象に「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」を実施している。秋田県は、実施以来いずれも全国トップレベルの実績を獲得。少人数教育をはじめ、何か課題を与えて考えさせる、調べさせるという応用力を鍛える教育に力を入れてきた成果がうかがい知れる。
また単純な学力だけでなく、グローバル人材の育成を目指し、英語教育にも積極的だ。小中高で一貫した授業改善を行っているほか、教員の授業力向上や英語を学ぶ環境整備も推進。また、グローバル人材育成において特色ある教育で知られる国際教養大学と連携したカリキュラムも実施されている。