今、考えなければいけない「人的資本経営」の本質 ビジネスで勝ち抜くための「人材データ活用法」

人的資本経営というワードに、踊らされてはいないか
人的資本経営を推進する企業が増加している理由の1つに、「ESGへの配慮」が挙げられる。投資の判断基準として重要視される人材データの開示要請は、世界的に高まりを見せている。
従来の日本企業では「人材」がコストとして捉えられる考えがあった。しかし、人的資本経営では人材を「付加価値を生む資本」と改めて定義。人材の能力や育成方針、ダイバーシティなどを踏まえ、中長期的な企業競争力を見定めて判断を下す手法が世界の投資トレンドとなっている。
人材の重要性が今まで以上に高まる中で、育成や採用を含めた人材戦略は人的資本経営の推進において大きな意味を持つ。しかし人的資本経営を進めるうえで、定義しなければいけない「目的」がすっぽり抜け落ちたまま取り組みを進めている企業は少なくないと、慶應義塾大学・SFC研究所上席所員の高橋俊介氏は話す。

SFC研究所上席所員
高橋 俊介 氏
「今は『人的資本経営』という言葉だけが独り歩きしているように感じます。ただ人材を大切にしようと取り組みを進めたところで、企業価値の向上にはつながらない。『本質を突いた取り組み』をしないと的外れになってしまいます」
高橋氏が話す「人的資本経営の本質」とは。キーワードとなるのは「企業ビジョン」「プロフェッショナル人材」「人材データの収集・活用・分析」だ。
こちらのページから無料でダウンロードできるPDFで、その詳細を読むことができる。「人的資本経営について詳しく知りたい」「人材マネジメントの進め方に悩んでいる」といった人はぜひ参考にしてほしい。