今をときめくカリスマ経営者の突然すぎる宣言だった。キング牧師生誕記念の祝日だった1月17日、米アップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が全従業員宛ての電子メールを通じて、3度目の病気療養のために休養することを明らかにした。
公開されたメールには、「取締役会が病気療養を認めてくれたので、自分の健康問題に専念していく」「引き続きCEOを務めて重要な意思決定にはかかわるが、日常業務はCOOのティム・クックに任せた」「ティムと残りの幹部たちが2011年もすばらしい仕事をしてくれるだろう」などと記されているだけで、自身の病気の詳細については書かれていない。
メール文尾は、「療養の間、家族と私のプライバシーが尊重されることを強く望んでいる」と結ばれており、病状の詳細を公表するつもりはないようだ。
メールの内容から見て、病状は深刻な可能性も大きい。ジョブズ氏のメールには「できるかぎり早く戻ることを望んでいる」と書かれているだけで、復帰の時期が書かれていない。04年8~9月には膵臓がんの治療、09年1~6月の肝臓移植の際にはいずれも復帰時期を明らかにしていただけに、相当の長期にわたるかもしれない。
この記事は有料会員限定です
残り 443文字

