総裁選のキーマンを直撃 石破 茂 自民党元幹事長 コロナ、アフガン、中国──新時代の「有事」を語る

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自民党の体質を変えることにこだわってきた男は今、何を憂えているのか。

非常時を迎えた日本の舵取りはいかにあるべきか。自民党総裁選挙で注目が集まる石破茂・元幹事長を直撃した。

──各種世論調査で、次の首相としての期待感が示されています。

石破が首相になると、今までうやむやになっていた不祥事を再調査したり検証したり、ということになるだろうと思ってか、それだけは許さないという動きがある。そういうものに抗するのに、私も疲れてきた。

──自民党総裁選に出馬する条件は何でしょうか。

私自身はずっと、自民党の今の体質を変えないと国民と乖離し続ける、ということを訴えてきた。昨年の総裁選で、私としては政策的にも討論もいちばん納得のいく訴えができた。でも、それが共感されなかった。党の体質そのものが変えられなければ意味がない。

──今回は全国の党員も投票を行うフルスペックの総裁選ということで、その票に期待できるのでは。

党員票といっても、建設や医療といった組織・団体票が半分ほどあり、昨年の総裁選でも、予算要望に合わせていろいろな働きかけが行われていた。だから党員投票を「地方票」と言うのは、実態とは少し違う。

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