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ライフ #人が集まる街 逃げる街

米やお酒のおいしい街、慰霊・復興の花火大会は全国的に有名 長岡市 [新潟県]

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  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

長岡市は新潟県の中南部、越後平野の南にある人口約26万5000人の街だ。江戸時代には譜代大名牧野氏の城下町として栄えたが、幕末の戊辰戦争で政府軍からの攻撃により長岡城などが焼失、会津藩に逃れた藩士たちも悲惨な最期を遂げた。

太平洋戦争末期の1945年8月1日には大規模な空襲で街の約8割が焼失、1488人もの市民が犠牲になった。当時の長岡は、石油の産地であると同時に多くの兵器工場があった。

こうした戦禍に加え、この街は自然災害にも見舞われてきた。街の中心部を流れる信濃川は洪水のリスクをはらむ。また国内有数の豪雪地帯でもあり、街を深い雪で覆い尽くされたことも多い。61年の長岡地震、2004年の新潟県中越地震、07年の新潟県中越沖地震でも多くの犠牲、被害が出た。

だが、長岡の街はそのたびにフェニックスのようによみがえってきた。その証しが毎年盛大に開催される長岡まつりである。祭りの起源は、空襲の翌年に開催された長岡復興祭で、現在は8月1〜3日に開催される。空襲や震災などの犠牲者を弔う灯籠流し、昼行事としては長岡駅前の大手通(どおり)やすずらん通りなどへの企業・団体のブース出店、8月1日夜10時30分からは慰霊の花火、2〜3日の夜には大花火大会が行われる。

この大花火大会は、土浦(茨城県)、大曲(秋田県)と並ぶ日本三大花火大会の1つ。2日間で100万人もの観光客で盛り上がる。ほかの花火大会はお祭り色が強いが、長岡の花火は慰霊や復興の思いが背景にあることが特徴だ。

長岡まつりでは2005年から「復興祈願花火フェニックス」が平原綾香のデビュー曲「Jupiter」に合わせて打ち上げられている(PIXTA)

東日本大震災のあった11年も、ほかの花火大会が中止となる中、慰霊の意味を込めて開催された。残念ながら、昨年に続き今年もコロナ禍の影響で中止となったが、来年はコロナ禍の中で亡くなった方々への慰霊の意味でも、開催されることを祈りたい。

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