7/24号の解答と解説 楽しみながら知識が身に付く経済クロスワード
解答は「ジンコウボーナス」でした

解説
中国共産党創立100周年の今年7月1日、北京・天安門広場での式典に臨んだ習近平・国家主席は演説を「中華民族の偉大な復興という中国の夢は必ず実現できる」と締めくくった。
中国は人民解放軍を増強し火星探査機の火星着陸にも成功。軍事・経済・科学技術大国としての地歩を固めている。14億という巨大な人口を原動力に、建国100年の2049年までに経済、軍事、文化などあらゆる面で米国に追いつき「社会主義現代化強国」になるとの発展目標を掲げる。
だが、文化や政治的価値などのソフトパワーではなく、軍事・経済力などのハードパワーに依拠した外交姿勢は、他国の警戒を招いている。6月に英国で開かれたG7サミット(主要7カ国首脳会議)共同宣言は、新疆の人権状況や香港の自治、台湾海峡の安定など中国をめぐる問題に言及。同月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議も中国の動きを「体制上の挑戦」と見なす声明をまとめた。人権や民主主義を掲げる米国と同盟国の包囲網は強まっている。
少子高齢化が深刻に
中国国内の問題にも目を向けると、少子高齢化が経済成長に影を落とす。今年5月に発表された国勢調査の結果によると、総人口は10年前より約7200万増えたが、伸び率は鈍化していて、22年にも減少に転じるとの見方もある。
背景にあるのは、1970年代末に始まった一人っ子政策の影響による少子化だ。16年に2人目の出産が全面容認されたものの、出生数の減少に歯止めがかからず、出生率は日本やイタリア並みの世界最低レベルだ。政府は3人目の出産も認める方針を示すが、産児制限緩和の効果には懐疑的な見方が広がっている。
また、高齢化も急速に進行し、人口に占める65歳以上の高齢者の割合は13.5%に達した。高齢者人口が14%超の「高齢社会」は目前だ。
こうした少子高齢化によって15〜59歳の生産年齢人口はすでにピークアウトした。人口に対し労働力が豊富な状態となることで経済成長が促進される「人口ボーナス」を享受してきた中国は、社会保障費負担の増大が経済成長の足かせとなる「人口オーナス期」への転機にさしかかっている。成長が鈍化すれば、国内で広がる格差の問題を解決することは一層、難しくなると懸念される。
ただ、中国は確かに多くの問題を抱えているが、数年のうちに国内総生産(GDP)で米国を抜くことはほぼ確実だ。世界最大の経済大国となる中国に対する米国の封じ込め戦略も、実現性には懐疑的な見方があり、日本は難しい舵取りを迫られる。
戦後の冷戦体制は不合理で平和共存が望ましいと考えた石橋湛山は、中国への偏見を排し、親米・反中、反米・親中のどちらにもくみせずに中国との関係改善を探った。その考え方は、これからの中国との付き合い方を考える指針になるかもしれない。
(ライター 新木洋光)
正解者
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