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ライフ #超要約版 LIFESPAN 老いなき世界

健康長寿になれば寿命は自己選択に 日本人は薬や治療をもっと学ぶべき 『LIFESPAN』考Ⅱ
慶応義塾大学医学部・理工学部特任講師 早野元詞

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  • 早野 元詞 慶應義塾大学医学部特任講師、株式会社坪田ラボ Chief Scientific Officer(CSO)

INDEX

老化、エピジェネティクスが専門。2011年に東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程(生命科学)にて学位取得。米ハーバード大学医科大学院のデビッド・A・シンクレアのラボに留学後、2021年4月から慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室、理工学部システムデザイン工学科特任講師。(写真:筆者提供)

老化研究は日米で大きな格差、日本人は予防意識が低い

日本人は米国人に比べて健康に対する予防意識が低い。日本には国民皆保険制度があるためで、風邪をひいて病院で治療を受けても数百円で済みます。ところが米国人は治療費が高く、すぐに数万円程度かかってしまう。そのため、病院に行かずにサプリや薬局で済ませる。自分だけでなく家族の生活を守るためにも健康を管理し、予防するという意識が高いのです。

サプリも、それがどういう役割を果たすのかを自己選択しなければなりません。米国ではサイエンスのリテラシーも高く、自分で科学書を読み、かなり調べて知っている人が多いです。その一方で日本人は、「身体によさそうだし、安いから飲んでおくか」というような具合です。自己選択の責任を持つという感覚も希薄です。

今後、老化を自分でコントロールできるようになれば、日本人も自分で何を飲んで、食べ、どんなライフスタイルを送っていくのかを取捨選択するという認識が強まります。

日本の場合は、老化とともに筋肉が減少していくサルコぺニアという症状が、2016年にやっと病気として認定されましたが、老化研究に関わる領域に保険適用されていない疾患や薬がまだまだたくさんあって、マーケットになっていません。その点、米国では13年にグーグルが15億ドルを投資して、老化研究の企業・カリコをつくりましたが、老化研究が米国においてビジネスになると見抜いての投資でしょう。米国では民間会社がそれを保険適用するといえば、マーケットとして成立します。

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