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一部学生のみ売り手市場「就活分断化」進む 就職・採用

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  • 平野 恵子 文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所 主任研究員
(Fast&Slow/PIXTA)

大学生の就職活動は、相反する動きが混在する中で行われていく。それにより、採用プロセスが複線化し、決まる人はすぐ決まり、決まらない人は時間がかかる「就活分断化」が進むと思われる。

まず学生によって有利不利が違ってくる点だ。2021年卒生(主に大学4年生)の採用は、下図のとおり学生優位の売り手市場から企業優位の買い手市場に激変した。21年に就職活動を本格的に始める22年卒生にとって、厳しい傾向がさらに強まるのは間違いない。

一方で、局地的な売り手市場が存在する。DX人材などは、新卒や中途、国籍も関係なく採用難が続く。対象学生は、破格の年収が提示されるなど、企業を選べる立場だ。

テクノロジー重視の採用傾向は、文系・理系の内定率にも表れている。われわれが実施した学生調査では、理系学生の83.2%が6月時点で内定を得ているが、文系学生は62.1%にとどまる。この差は、今後さらに広がるだろう。

次に採用形態の違いによる差。日本型雇用の象徴とされる「一括採用」から「通年採用」への移行が進んでいるが、一括採用をメインとするスタイルは当面変わらない。

われわれの企業向け調査では、3年後の予測として「一部に通年採用を導入するが、全体としては一括採用を継続」が最多の6割強を占める。通年採用を部分的に導入する背景には、前述のDX人材のような採用困難な人材をいつでも雇用できる体制にしたいという意向がある。つまり通年採用の対象となる学生は限定的で、一般学生が通年採用を鵜呑みにして選考ピーク期(3〜6月)を逃せば、厳しい結果が待っている。

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