僕らがJALに入った2009年9月、JAL自身にはあと1カ月半で完全に資金がショートして飛行機が止まるという認識はなかった。政府系の誰かがお金を出してくれるという計画を立てていて、ダブルショックだった。限られた時間でお金の出し手を見つけ、増資してリストラして固定費を下げないと“墜落”する状況だった。ドラマ「半沢直樹」では、タスクフォースのリーダーを務める銀縁眼鏡の嫌なやつが債権放棄を迫っていたが、実際に僕らが主力行とやった議論は、債権放棄額の多寡ではなく出資をどうするかということだった。
「空欄を埋めてくれ」
銀行との会議ではつなぎ融資の約2000億円と、リストラするための輸血として3000億円以上のエクイティ性資金が必要だと。でも誰が資金を出すかは空欄。そこを早く埋めてくれというのが金融機関の極めてまっとうな主張だった。
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