共働きと子育ての両立でつまずくのは女性だけではない。
中田健司さん(仮名・36)は昨秋、転職に踏み切った。理由は前職の長時間労働にあった。
IT企業に勤めていた中田さんは繁忙期、終電での帰宅が当たり前の生活。フルタイムで働く銀行員の妻に育児を任せきりで、妻のイライラはピークに。夫婦関係もぎくしゃくし、「この生活は持たない」と転職を決意した。
調査会社に転職した後は、残業時間も減少。「ようやく2人目の子を持つことを考えられるようになった」と中田さんは話す。
仕事との板挟みで男性も産後うつに
育児や家事に積極的に参加する「イクメン」がもてはやされる中、長時間労働が当たり前の職場で、共働きでも育児や家事は妻任せという男性は依然として多い。総務省の調査では共働き世帯の男性が1日に家事をする時間は平均46分、4時間54分の妻との乖離は大きい。
男性の育児休業取得率も上がっているとはいえ、3.16%(2016年度)と低水準。政府が掲げる13%の目標には程遠い。父親の子育て支援を行うNPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤哲也代表は「子育てをどうすればいいかわからないという相談は減ったが、最近は育休が取れないといった相談が増えている」と語る。
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