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高卒就職という選択肢 会社規模が明暗分ける

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経済的理由から高卒で就職すると、大卒者と比べて給料や昇進でずっと不利なのか──。

厚生労働省が毎年発表している「賃金構造基本統計調査」に、学歴ごとの月給・賞与データが掲載されている。それを基に収入がピークとなる50〜54歳の高卒者、大卒者(大学院卒を含む)の平均年収を計算すると、大卒者の843万円に対して高卒者は498万円と、大卒者の6割弱の水準にとどまることがわかった。

大手なら生涯賃金で大卒者を上回ることも

しかし、これを会社規模別に見ると様相が変わってくる。

下図では学歴・企業規模別に年齢ごとの年収推移を示した。従業員1000人以上の大企業に勤める大卒者の50〜54歳の平均年収は971万円と別格だ。一方、大企業に勤める高卒者は618万円で、従業員10〜99人の小企業に勤める大卒者の602万円を上回る。

また、「高卒大企業勤め」と「大卒小企業勤め」の賃金カーブを見てもほとんど差はない。18歳から収入を得られることを考えると、高卒で大企業に勤めるほうが平均生涯賃金は高くなる。つまり、入社する企業の規模によって学歴による賃金差をカバーできるのだ。

そのため、「高卒で大企業を目指す学生は一定数いる」と、高校向けに進学・就職支援を展開しているライセンスアカデミーの牟田龍キャリアコンサル事業部課長代理は言う。特に工業高校出身者などは、技術力を買われ大手企業に就職する例が少なくない。

では、入社してからの処遇はどうなのか。人事コンサルティング会社・トランストラクチャの久保博子ディレクターは、「同じ職種であれば、ほとんどの企業が大卒・高卒問わず賃金テーブルを同じにしている」と語る。同一職種の場合、大卒は大学4年間を就業していたものと見なし、入社時は高卒5年目相当の給与となるように設計されているという。

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