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最後の砦メルケルの勝算 ドイツ

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  • 熊谷 徹 在独ジャーナリスト
4選を果たせば、首相在任期間はコールと並ぶ「最長不倒」となる(Carsten Koall/GettyImages)

ドイツ連邦政府の首相アンゲラ・メルケル(キリスト教民主同盟・CDU)は2016年11月20日のベルリンでの記者会見で、17年9月に行われる連邦議会選挙に、首相候補として再出馬することを発表した。メルケルが4選を果たして、21年まで首相を務めれば、その在任期間は16年に達する。年数においては、「最長不倒」を誇ったヘルムート・コールと並ぶ。

首相在任11年のメルケルは、EU(欧州連合)の首脳の中で並ぶ者のない多くの経験と影響力を持つ。EU主要国の指導者が次々に政治の表舞台から去っていく中、メルケルだけは欧州政局の奔流の中で、仁王立ちしている。

メルケルは再出馬の理由として、ブレグジットや米国でのポピュリストの大統領就任、イスラムテロの頻発など、世界各地でこれまでになかった事態が起き、市民の不安が高まっていることを挙げた。「私がこの困難で不安に満ちた時代に、これまで積み重ねてきた経験と能力を再び首相として生かさなかったら、多くの人が私の態度に理解を示さないでしょう。したがって私は、もう一度首相の座を目指すべきだと決心したのです」。今の時代、「安定と継続」は市民・企業にとって貴重だ。メルケルは「私は市民に安心感を与えることができる」と主張しているのだ。

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