成長性の高い小型株=小型グロース株が好調だ。日経平均株価が昨夏から2割程度下落したのに対し、小型グロース株は2014年末以降、ほぼ右肩上がりで72%も上昇した(筆者が選定した50銘柄の株価の平均)。
理由はいくつか考えられる。大型株は外需企業が多いのに対し、小型グロース株は内需企業が中心。保有主体も外国人比率が高い大型株に対し、小型グロース株は個人投資家が多い。つまり小型グロース株は円高など外部環境の変化や、外国人投資家の動向の影響を受けにくいのだ。
さらに、企業業績の二極化を受け、好調な小型グロース株が選好されている。たとえば小売業でも、業績が好調なのはインバウンド関連の需要を取り込んだ専門小売りなどで、百貨店や総合スーパーなどの大型株は足元で苦戦が伝えられている。
マイナス金利に象徴される異次元の金融緩和も追い風になった。株式市場に投資資金が向かう中で、成長性と収益性が高く、倒産リスクの低い財務体質の良好な銘柄が好んで選ばれた。小型グロース株はこれらの条件にぴったり合致する。
小型グロース株の代表例が下表だ。成長性で四つ、収益性で三つの指標で偏差値を算出し、合計偏差値の高い銘柄を抽出した。売上高利益率成長と売上高成長率、株主資本成長率については5期間の比較、ほかは16年度予想をベースにしている。
今後は外国人による見直しの買いが入り、大型株が活況になることも考えられる。ただ、その場合は相場全体が上昇する可能性が高く、小型グロース株が調整されるとは考えにくい。日本の金融緩和が継続するかぎり、小型グロース株が熱いだろう。
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