「正直言って、昨年3月をもってファミリーマートの経営からリタイアしようと思っていた」。2016年2月に開かれたファミマとユニーグループ・ホールディングスの統合に関する記者会見。ファミマの上田準二会長はそう吐露した。
「ファミリーマートの社史に残る一大事業」。10年から本格化したエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)とファミマとのブランド統合の際、当時社長だった上田氏はこう語っていた。あれから5年余り。ファミマはam/pmの6倍以上ものコンビニ店舗を抱えるユニーグループとの統合を決断した。
両社の業績悪化が対話再開の契機に
両社の経営統合構想は流通業界内で幾度もうわさに上っては消えた。ファミマから見れば、自主独立路線にこだわったユニーの分厚い壁を突破することができなかった。だが、ファミマに突き付けられるのは冷酷なまでのコンビニ業界の現実だ。王者セブン-イレブン・ジャパンが独走状態を強めている。国内市場は先に進むにつれて縮小する。「万年3位」のファミマに輝かしい展望が開けているはずはなかった。
皮肉にも両社の業績悪化が「対話再開」のきっかけとなる。ファミマとユニーの15年2月期決算は共に営業減益に沈んだ。総合スーパーを抱えるユニーに至っては、3期連続減益という歯止めの利かない状況となった。歯車が動きだす。ユニーグループとの統合話が再浮上したとき、「私自身これまでの経験を生かして、やるべきではないかという気持ちに至った」と上田会長は話す。
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