フジがブチ抜き生放送 民放4月改編の胸算用
「不動」の日テレに対して、フジは15時間の生放送という“大ばくち”に出る。
その大胆な決断は、吉と出るか、凶と出るか。民放キー局の4月の番組改編に関する方針が出そろう中、最も積極的な策を打ち出したのはやはり、視聴率の低迷にあえぐフジテレビだった。
放送開始から31年を迎えた昼の長寿番組「ライオンのごきげんよう」と、数々の話題作を生んできた昼ドラマ枠(東海テレビ制作)を打ち切り、既存の番組を拡大。平日4~19時の15時間を、すべて生放送で編成することを決めた。
さらに、深刻な不振に陥っているゴールデン枠(19~22時)でも、いくつかのバラエティ番組を打ち切る。亀山千広社長は「今年は厳しい1年。4月改編の午後帯は新たなものをスタートする。腹をくくってやらなければならない」と気を引き締めた。
一方、2015年秋に続き、静観を貫くのが日本テレビだ。バラエティの好調ぶりは他局もうらやむばかり。今回は放送時間の調整など小規模な改編にとどまる見通しだ。
これほど明確な違いが生じた背景には、両社の置かれた収益環境の差がある。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら