12月14日に発売されたばかりの最新の『会社四季報』新春号。各社の業績コメント欄には、今期の業績予想を象徴する見出しが付けられている。今号で最も多かった見出しは【最高益】で、237社に付けられていた。
毎年最高益を更新したり、景気循環に合わせて更新する企業など、最高益更新にはいくつかのパターンがある。今回注目したいのは、久々に最高益を更新してくる企業だ。こうした場合、株価はその事実を織り込みきっていないことが多く、上昇余地を残しているともいえる。
ランキングに並んだ久々最高益の面々を見て、まず気づくのはインバウンド関連の多さだ。28年ぶりの更新が見込まれる1位の帝国ホテルのほか、腕時計が訪日客に人気のシチズンホールディングス、超極薄コンドームで独走するオカモト。国宝・姫路城をお膝もとに抱える神姫バスは、11年ぶりの更新となる見通し。
爆買い人気が“北上” ニチバンの工場が繁忙
さらに注目は10位のニチバンだ。「セロテープ」で有名だが、もう一つの顔はメディカル事業。同社の鎮痛消炎剤「ロイヒつぼ膏」は中国人観光客に大人気。四季報には「出荷倍増の勢い。福岡や大阪中心だった爆買い人気が秋に東北まで北上。大阪工場は残業による増産対応から2直2交代制を検討」とあるほどだ。
インバウンド関連でもうひとつの注目銘柄は29位のJALUX。JAL系の商社で筆頭株主は総合商社の双日。エンジン部品や空港特種車両も販売するが、事業の中核である空港売店「ブルースカイ」が、訪日客の増加で絶好調という。11月30日には週足の株価チャートで13週移動平均線が26週移動平均線を下から上へと抜く「ゴールデンクロス」が出現。これはテクニカル分析で強い買いシグナルとされている。
インバウンド関連とは別に、25年ぶりに最高益を更新する3位の明電舎も注目したい。重電5位のメーカーで、電力会社の設備投資再開が追い風だが、鉄道案件獲得へ積極的に海外に打って出ていることも復活の要因だ。2015年9月末に18年ぶりとなる中間配当を再開したことも自信の表れかもしれない。






















無料会員登録はこちら
ログインはこちら