有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #ビジネスマンのための日本論

韓国に嫌日本はない メディアは反日が前提

3分で読める 有料会員限定
ソウルの大型書店に並ぶ日本関連本

日本では昨今、いわゆる「嫌韓本」が売れており、大型書店などには専門コーナーまで設けられていることもある。では、韓国の場合はどうなのだろうか。反日感情が強い国だから「嫌日本」が大量に出版され、売れていそうである。しかし、実はそうしたたぐいの本はあまり出版されておらず、際立って売れているわけでもない。

確かに1990年代初頭には、そうした本が売れた時期もあった。ただし、韓国人にとって「反日」とは、一種の一般常識のようなもの。そうではない人々は親日派=売国奴だ。ゆえに、「反日」が当たり前の韓国で、そうした「一般常識」を書き連ねた本を出してもあまり売れない。言うなれば、熱帯で暖房器具を売ろうとしても売れないのと同じ。「嫌韓」が目新しく、これまでなかった「嫌韓本」が売れている日本とはまったく事情が異なるのである。

「反日」が当たり前の韓国では、日本関連書籍の傾向も限られてくる。韓国における日本関連書籍は、徹底して日本に批判的な本と、その反論本、日本の成功事例・失敗事例を分析した本、エッセーや日本文化論、歴史通俗書などに分けられる。この四つのうち主流を成すジャンルは、「徹底して日本に批判的な本」と、「その反論本」である。

ここでは両ジャンルから新刊本を1冊ずつ紹介する。まずは前者に属する、キム・サンテ『日本、消滅するか解放されるか』(チェクポセ、2014年)という本。その内容は、古代日本は中国・朝鮮半島の政治的・文化的植民地であったが、鎌倉時代に至ってサムライ(幕府)政権が登場してから侵略性・暴力性が際立つようになり、周辺国にもさまざまな被害を与えるようになったというもの。近現代に至っては侵略戦争を引き起こし、その揚げ句に大敗北したが、いまだ反省していない。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数