聴力を補強するJabraの「ちょうどいいイヤホン」 補聴器とイヤホンの「いいとこ取り」実現のワケ

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「最近人の会話が聞こえづらくなった」「何度も聞き返してしまう」など聴力の低下を実感することはないだろうか。ビジネスや日常生活の中で不便を感じるときがあっても、補聴器を着けるほどではないと考えている人は少なくないはずだ。ただ、人の話を聞き逃したり、聞き返したりするのは円滑なコミュニケーションの妨げになり、なるべく避けたいところ。時々感じる聞こえにくさをそのままにせず、対策を取る方法はあるのだろうか。

国内成人の約13.2%が「聞こえにくさ」を実感

一般社団法人日本補聴器工業会が2018年に実施した調査※1によると、18歳以上の13.2%が自身を「難聴、またはおそらく難聴だと思っている」と回答し、そのうち補聴器を所有している人は14.2%にとどまることが明らかになっている。この割合を国内人口に当てはめると、約1,400万人が聞こえにくさを自覚しているものの、そのうちの約1,200万人は聞こえを補うための対策を講じていないことになる。

視力が低下したときには、メガネやコンタクトレンズなどの医療機器を使うことが浸透している。一方で、聴力が低下したときに補聴器を使うという選択肢は「当たり前」とは言いがたい。それはなぜなのか。長年にわたり音と聴覚の研究・技術開発を手がけるGNヒアリングジャパン マーケティング部部長の池田慶弘氏は、次のように考察する。

GNヒアリングジャパン
マーケティング部 部長
池田慶弘

「補聴器を使わない理由として、価格や煩わしさなどがあると考えられます。高度の難聴だと診断されたケースは別として、聞き返しや聞き間違いをする程度だと、自己判断で補聴器を装着しようと思う人は少数だと思います。また、補聴器の見た目を気にする人も少なからずいます。こうしたことから、日常生活に大きな支障を来さない限り、補聴器を着けようとは思わない人が大半ではないでしょうか」

また、最近は日常的なマスクの装着や飛沫対策のアクリル板の影響で、聞こえにくさを感じる場面が増えたと感じることはないだろうか。

「当社で実施したアンケート調査※2によると、関東在住の50~69歳の男性ビジネスマンの6割強が、マスク装着によって『聞き取りにくさが増えた』と実感していることがわかりました。確かにマスクやアクリル板で人の声を聞き取りにくくはなっています。ただ、周囲と比べて自分だけオフィスでの会話や会議の内容を聞き取りにくい、聞き直すことが多いように感じることがあれば、軽度の難聴の可能性を意識してください」(池田氏)

長期化するコロナ禍において、マスクやアクリル板といった感染症対策は当面続くだろう。普段の会話のしにくさを感じたまま日常生活を送っていると、ビジネス上のコミュニケーションにも弊害が生じかねない。

「聞き間違いはビジネスパーソンとしてネガティブイメージを持たれかねません。先述のアンケート調査で、『会議中に聞き間違いをしないことを重要だと思うか』という質問では、経営層の89%と一般管理職の83%が『そう思う』と回答しています。このことからベテランビジネスマンは会議への意識の高さがうかがえます」(池田氏)

会議は重要な意思決定の場。責任ある立場の人なら、大事なことを聞き逃してはいけないと考えるのは当然のことだろう。だからこそ、聞こえにくさに対して、何かできることはないのだろうか。

※1 出所:日本補聴器工業会「JapanTrak 2018」
※2 出所:GNヒアリングジャパン「『きこえ』についてのアンケート」 対象:関東在住50~69歳の男性206名(個人所得600万円未満かつ役職課長以下103名、個人所得1,000万円以上かつ役職部長以上または経営層または経営者103名)方法:Web調査 調査時期:2021年10月

大音量は「イヤホン難聴」の要因、自分に合った音量で

「聞こえにくさは感じているが、補聴器を身に着けるのは気が引ける」――そんな人の悩みを解決してくれるかもしれないアイテムがある。GNヒアリングジャパンが2022年2月に販売を開始した小型スマートイヤホン「Jabra Enhance(ジャブラ・エンハンス)」だ。

Jabra Enhance

GNヒアリングは、デンマークに本社を置き世界80カ国以上に販売網を持つ世界有数の補聴器メーカーで、JabraはGNヒアリングと同じGNグループに属するオーディオブランド。Jabra Enhanceは、GNヒアリングが培ってきた補聴器の技術とJabraのイヤホンの技術を結集させたスマートイヤホンだ。その特徴について、池田氏は次のように話す。

「いちばんは、イヤホンに補聴器の技術を搭載していることです。厚生労働省から医療機器としての認証も得ています。聞こえる音・聞こえにくい音には個人差があり、補聴器では本来の聞こえに近づけるための音声処理を行っています。このJabra Enhanceも聴力強化機能を搭載しており、自分に合った聞こえやすさを実現できます」

聴力強化機能として、「自然な音質を実現する機能」「さまざまな騒音の環境下で快適なリスニングとクリアな音声を提供する機能」「ハウリングを抑制し音質を向上させる機能」「聞き分けが難しい環境でも正面から聞こえる音声を選別して声の鮮明さを確保する機能」の4種類を搭載。これらの機能を用いた複合的なサウンド処理により、聞き取りにくい音声をクリアで自然に聞こえやすく調整できるという。

また、一般的な補聴器を使用する際には、専門スタッフのカウンセリングを受けて自身の聴力に合うよう補聴器をフィッティングしてもらうが、Jabra Enhanceではスマートフォンの専用アプリを用いてセルフチェックを行い、自分の聴力に合った音質・音量に自身で設定できる。専用アプリとイヤホンはBluetooth接続できるため、アプリを簡単に操作するだけで自分に合ったモードにカスタマイズすることが可能だ。

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Jabra Enhanceでは専用アプリを使って、画面の指示に沿って操作するだけで自分に合った音質・音量に調整できる

「近年は『イヤホン難聴』の問題が顕在化しており、WHO(世界保健機関)では、大音量の音を長時間聞き続けると難聴になる危険があると警鐘を鳴らしています。聞こえにくさを大きな音量でカバーするのではなく、自分の聴力に合った音量に調整することが、耳の健康を守るためにも重要です」(池田氏)

老若男女に寄り添うスタイリッシュなデザイン

Jabra Enhanceの特徴はそれだけではない。補聴器利用をためらう要因の1つとなっている「見た目」にも力を入れ、老若男女問わず普段使いしやすいデザインにしたという。

Jabra Enhanceは小型でスタイリッシュなデザインも特徴だ

「とくにこだわったのは小型化です。Jabraのデザインチームによって、サイズは極力小さく、耳からはみ出ないようなさりげないデザインが実現しました。また、これまでGNヒアリングが収集した6万2,000件以上の耳のスキャンデータを基に、耳への接触面を極力減らし、かつフィット感のある形状にしました。これまで普段使いしてきたイヤホン同様の日常になじむデザインと、快適な装着感を兼ね備えています」(池田氏)

Jabra Enhanceはもちろん、音楽や動画を楽しんだり、ハンズフリー通話もできたりと、普通のワイヤレスイヤホンとして活用できる。もともと普段使いしていたワイヤレスイヤホンを、自分の耳に合った「ちょうどいいイヤホン」に変えたいときに、有力な選択肢となるはずだ。

補聴器として使いたいときに注意する必要があるのは、Jabra Enhanceはあくまで小さい声や騒がしい場所での会話が聞き取りにくいといった「軽度難聴者向け」の製品であるということだ。「騒がしい場などで少しではなく、非常に聞き取りづらい、というような方は一度しっかり病院で診てもらうほうがよいと思います。そこまでではなく、時折聞こえづらいときがあるというような50代、60代あたりのミドルレンジの方々に、聴力を補うこともできるJabra Enhanceをぜひ使っていただきたいです」と池田氏は話す。

補聴器とイヤホンのいいとこ取りをしたJabra Enhance。耳の健康を考え、人とのコミュニケーションを大切にしたいと考える人の力になるイヤホンといえるだろう。

>聴力強化機能付きイヤホン「Jabra Enhance」商品サイトはこちら

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