中国の不動産市場、専門家が予測する今後の姿 金融危機回避し国有不動産会社が市場の主導権

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この過渡期は長くかかり苦痛を伴う

華興証券香港のマクロ・戦略調査責任者、龐溟氏:

  • 苦境に陥った不動産大手でシステム上の重要性と連鎖リスクのある一部企業については、不動産市場の急激な悪化を防ぎ、社会・金融の安定性を確保するため、政府が再編プロセスに関与する公算が大きい。政策が中国不動産セクターを制御しやすく実現可能なソフトランディング(軟着陸)に導くと考えている

INGホールセールバンキングの大中華圏担当チーフエコノミスト、彭藹嬈(アイリス・パン)氏:

  • 政府支援型の不動産開発会社が市場シェアを伸ばすはずだが、住宅価格が持続的に上昇しない限り、恩恵は受けられない。今後1、2年はそうした状況になるのが難しそうだ

交銀国際のチーフストラテジスト、洪灝氏:

  • この過渡期は長くかかり苦痛を伴うだろう。暗黙の政府支援を受けている不動産開発会社にはプラスに働く見通しで、既にそうなっている

野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、陸挺氏:

  • 減速は避けられない。予想できる最良のケースは向こう数四半期にわたる相対的なソフトランディングだ。ただ、金融危機が起きるとは考えていない。中国には依然としてこうしたリスクに対応する多くのツールがある。銀行が不動産セクターの資金調達で直接・間接的に大きな役割を果たしており、政府は銀行システムを依然として非常にうまくコントロールしている。このため中国の金融市場が混乱に陥る可能性は極めて小さい

パンセオン・マクロエコノミクスの中国担当チーフエコノミスト、クレイグ・ボサム氏:

  • 不動産市場で劇的な再編が起こり、国有企業の支配が強まるだろう。これがニューノーマルになる。中国は消費の新たなけん引役と代替貯蓄手段を見つける必要がある

原題:China Experts Map Out Endgame for Xi’s Revamped Property Sector(抜粋)

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著者:Bloomberg News

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