ファイントゥデイ資生堂「新システム」の行方 サービス・インテグレーションで乗り越える壁

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堅調成長を続ける、ファイントゥデイ資生堂のパーソナルケア事業

近年、大企業から一部事業を切り出し、独立させるケースが増えている。2021年7月、資生堂がパーソナルケア事業を投資ファンドと合弁事業化し、立ち上げたファイントゥデイ資生堂も、その一社だ。

「TSUBAKI」や「ウーノ」などの強力なブランドを擁するファイントゥデイ資生堂のパーソナルケア事業は、コロナ禍の影響を受けず堅調な成長を続けている。国内ではカテゴリトップシェアのブランドを多く抱え、海外での売上も好調だ。中国やAPACで急成長しており、海外売上比率は50%を超えている。順調な事業がなぜ投資ファンドへの譲渡に至ったのか。ファイントゥデイ資生堂専務執行役員 CIO IT本部長の小澤稔弘氏は、経緯をこう明かす。

「資生堂はプレステージ製品へ投資を集中させる方針をとっており、パーソナルケア事業への投資が限られていました。市場拡大している同事業を独立させ、投資を集中させたほうが、新会社と資生堂双方の成長を加速できると判断されたのです」

ファイントゥデイ資生堂
専務執行役員 CIO IT本部長
小澤稔弘

こうして設立に至ったファイントゥデイ資生堂だが、注目すべきは「新システムの構築」という側面だ。同社は世界11の国と地域に事業を展開しており、売り上げ規模は1000億円超。このスケールで、ゼロから基幹システムを構築することはかなりのチャレンジだ。しかしこれを「壁」ではなく「ゼロから新システムの構築ができる絶好のチャンス」と捉え、グローバル規模の立ち上げをスタートしたのである。

「現在、当社は資生堂のシステムをそのままお借りしていますが、既存ビジネスを加速させるため、早急なスタンドアローン環境構築を目指しています」

同社はこのチャレンジのパートナーとしてオラクルを選んだ。はたして、どのようなやり方で不可能を可能にするのか。続きは、こちらのページから無料でダウンロードできるPDFでご覧いただきたい。

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