「格安プラン」賢く選べる人・選べない人の違い 激動のモバイル通信市場、最新動向を徹底解説
各社から新たなプランが続々登場する理由
――最近、モバイル通信市場では競争が激化しています。その要因は何でしょうか。
三上 長らく日本の携帯市場は寡占状態にあり、新規参入が難しい状況でした。しかし総務省が競争を促進し、最近では携帯電話料金の引き下げを打ち出したため、大手キャリアでもオンライン専用プランが発表されました。現在は新規キャリアが参入したり、サブブランドとオンライン専用プラン※3がそれぞれ出てきたり、さらにはMVNOの存在があります。
――では、現在の市場における競争のポイントは何でしょうか。
三上 まずは料金の安さですが、加えてプラン選択の自由度が競争のポイントになっています。データ通信量がどのぐらい必要か、電話をどこまで使うか、オンライン専用プランでいいのかなど、ユーザーの利用シーンに合わせたプランをそろえることが重要です。また契約内容の自由度も増しています。2年間は契約変更ができないプランも多かったのですが、現在はほとんどが自由にプラン変更できるようになっています。
――選択肢が増えたとはいえ、そもそも格安SIMは通信スピードやサポートに不安があるという声も耳にします。
三上 確かに通信スピードは課題として挙げられることも多いですね。しかし実際には限定的な問題なんです。具体的には、例えば昼休みの12〜13時と夕方17〜20時は規制がかかって遅くなるといった形です。お昼休みが13時から、あるいは夜間は家事などに追われてスマホを見る時間があまりないなど、通信規制の影響がないライフスタイルの人には、あまり影響はないですよね。全般的に遅くなるわけではないことがほとんどですので、そこまで心配する必要もないかと。
サポートに関しては、今MVNO各社は競争への差別化として、サポート窓口を増やす方向で頑張っているとみています。それに過去1年間で何回窓口に行ったのかを振り返ってみると、ほとんどの人が行っていないと思います。高齢者の方は必要かもしれませんが、「自分には必要ない」と判断できればMVNOが選択肢になりうるでしょう。
「いつ、どれくらい、何のために」スマホを使うか把握する
――では、実際に消費者が格安SIMを選ぶ際に、気をつけるべきポイントは何でしょうか。
三上 ここまで見ると、実に多様な選択肢の中から自分にあったプランを選ぶことができるようになったといえるでしょう。ですが今度は選ぶのが大変ですよね。
格安SIMを選ぶ際に問題となるのが「自分がスマホで、どれくらい、何をしているのかわからない」ということです。携帯各社のどのプランが自分に合っているのかは、自分が毎月何分電話で話し、何ギガバイト使っているかを把握しなければわかりません。ですが消費者にとってはこのハードルが高い。自分で請求メールなどを確認して、毎月の平均的な使用量を見ていく必要がありますから。
残念ながら今、自分が利用しているデータ量や通話時間を把握できている人はあまり多くはないでしょう。
――逆に、それさえできれば格安SIMの自分に合ったプランを見つけられるということですね。
三上 調べるのが面倒だという方は、就職や転職、転勤、あるいは結婚、子どもの進学といった、自分のライフシーンが変わる時をきっかけに検討するのはいかがでしょうか。結婚や子どもがスマホを持つタイミングで家族まとめて同じMVNOにすれば、料金が下がり、使い勝手もよくなります。少なくとも私自身はそうしています。スマホを新しいものに買い替える時も、いいタイミングです。中古スマホや直販店など、端末のみを購入できる場も増えたので、同時にMVNOに乗り換えるのもいい。
MVNOの1つとして挙げられる「IIJmio」では家族やグループで余ったデータ量を分け合えるデータシェア機能があるので、家族での利用にもマッチします。異なるSIM機能(音声、SMS、データ、eSIM)でもデータシェアが可能なのは魅力的です。
もはや「安くてそれなりの質」という時代ではない
――最近では在宅が増えてスマホの2台持ちや、タブレット利用する人も増えていますよね。そうしたタイミングで検討するのもよさそうです。
三上 複数回線を持つためにMVNOを活用するのもいいです。タブレットなんかは「電話する目的はないし、Wi-Fiで通信すればいい」と思う人も多いでしょうが、外出先でも使えるメリットを生かすなら回線を持ったほうがいいんです。例えば、「IIJmio」はプランが細かいステップで分けられていて、電話回線を付帯しないデータ利用のみのプランを選ぶこともできるのでお勧めです。
それに、回線障害が発生するとコンビニで決済ができず飲み物が買えない、タクシー料金を支払えないといった事態に直面し、日常生活に支障が生じてしまいます。これまで複数回線はヘビーユーザーが利用するものでしたが、障害は必ず発生しうるものです。料金は「格安」なのでそれほど負担はありませんし、生活に密着しているからこそ、転ばぬ先の杖として2回線持ったほうがいいと考えています。
――格安SIMは「安くてそれなりの質」という時代ではもうないようですね。
三上 当然です。それに、携帯料金ほど節約できる固定費用は存在しません。とくに、自分にとってどれが最適かを判断できる人は、格安SIMが向いています。とくに「IIJmio」は携帯関連のジャーナリストやガジェットファンに広く支持されているMVNOです。
彼らは、MVNOブランドの中でも、技術の確かさと積極的に情報公開を行う真摯な姿勢を評価しています。それにJ.D. パワーの携帯電話サービス顧客満足度調査※4やJCSI(日本版顧客満足度指数)調査※5で顧客満足度1位になるなど、外部機関から高い評価を得ているのも信頼できる点だと思います。
――最後に、読者へメッセージをお願いします。
三上 確かに契約回線の変更や検討には手間がかかり、家族の分まで含めるとかなり面倒くさいかもしれません。しかし家族まとめてMVNOに切り替えれば、賢く携帯料金を抑えることもできます。いっそうデジタルな生活へシフトしていく中で、携帯料金の見直しは最初に手をつけるべきものではないでしょうか。
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