多様化するニーズに応える「ライフスタイル保険」

女性CEOが語る、これからのリスク対処

取材冒頭、「行ってよかったのは礼文島・利尻島。一日中トレッキングして回ったこともあります」と話すのは、2020年6月にアメリカンホーム医療・損害保険 代表取締役社長兼CEOに就任した渡辺 治子氏。自他共に認めるアウトドア好きで、21年8月に販売を開始した「ライフスタイル保険」のうちの1つ「アウトドア安心プラン」には、そんな知見も生かされている。ほかにも特定感染症やストーカー被害など、現代のリスクに特化した保険をリリースした背景にある企業理念や、具体的な補償プランについて伺った。

「私のためにある」と感じられるピンポイントな保険を

“チンチロリン♪”という音と、電話のハンドサインをご記憶の方も多いのではないだろうか。60年以上にわたり日本で損害保険事業を展開するアメリカンホーム医療・損害保険は、1982年に日本で初めて傷害保険の通信販売の認可を取得し、損害保険分野におけるダイレクト販売のパイオニアとして、さまざまな「日本初」の商品を世に送り出してきた※1。デジタルマーケティングにも力を入れており、多様性を尊重する企業文化の下、「お客さまの声」に耳を傾け、多様化するお客さまのニーズに合わせて「パーソナライズ」した保険商品の開発に注力している。

アメリカンホーム医療・損害保険
代表取締役社長兼CEO 
渡辺 治子氏

「昨今の生活様式の変化を通じて、多くの方が『自分が大切にしたいことは何か』について改めて考えさせられたのではないでしょうか。私たちは変化する時代をつねに先取りし、お客さまが本当に必要とする補償を、最適な手段でご提供することで、お客さま一人ひとりに『この保険は私のためにある』と感じていただけるよう努めていきます」(渡辺氏)

時代や人々が求めるものを機敏に察知するため、アメリカンホーム医療・損害保険が重んじているのは多様性だ。渡辺氏自身も金融分野でキャリアを積み、日本の損害保険会社初の女性CEOに就任した※2。同社では、ファイナンス部門のトップであるCFOをはじめ、内部監査、商品やオペレーションなどのライン部長の要職にも女性がアサインされている。こうした人事からも、同社のダイバーシティへの本気度が感じ取れる。※1,2いずれも同社調べ

「ジェンダーはもとより、世代、LGBTQ+、障がいの有無などあらゆる多様性を尊重するDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)の企業文化が根付いています。ダイバーシティに関する各テーマについて社内啓発などを推進する任意の従業員グループの活動も活発です。その結果、当社も一員であるAIGグループが、任意団体のwork with PrideがLGBTQ+に関する取り組みを評価する「PRIDE指標」で、6年連続で最高位の「ゴールド」に認定されるなどさまざまな実績を積んでいます。多様な人材が自由闊達に議論できるカルチャーがあるからこそ、お客さまの潜在的なニーズを取りこぼさずに捉えることができ、イノベーティブな商品・サービスを開発することにつながっていると考えています」(渡辺氏)

2020年からの環境変化において、同社はいち早く9割以上のリモートワークを実現している。また、これまでにもフレックスタイムの拡充や社員が望まない転居を伴う転勤を廃止するなど、働き方の多様性を高める制度を整えてきた。企業文化に加え、社員が生き生きと活躍できる環境を提供することで、新しいアイデアが生まれているのだろう。

とにかくシンプルでわかりやすく、必要なリスクだけに備える

渡辺氏の言う「多様なニーズに応える姿勢」を代表する商品の1つが、2021年8月に販売を開始した生活総合保険「ライフスタイル保険」だ。

具体的には、特定感染症による入院に備えられる「特定感染症安心プラン」、キャンプやハイキングなどレジャーでのケガによる入院や道具の破損、損害賠償責任を補償する「アウトドア安心プラン」、ストーカー被害後の対策費用を補償する「ストーカー安心プラン」、ケガや損害賠償責任に備えられる「これからも安心プラン」の4つの補償プランから成る。

アメリカンホーム医療・損害保険
執行役員兼CCO 
佃 裕史氏

「新しい生活様式の浸透で懸念すべきリスクも多様化しました。お客さま自身が必要とする保険を、いち早く広く届けていくことに専念しました」と話すのは、開発に携わった執行役員兼CCOの佃 裕史氏。

「『特定感染症安心プラン』は、入院だけではなく、特別措置と認められる場合の医師等の指示による自宅療養も補償の対象として保険金をお支払いできる内容となっています。今後も新たな特定感染症など、深刻な事態に見舞われたとき、経済的な不安を軽減する保険として役立てていただきたいと思っています」(佃氏)

保険料はプランによって異なるが、最も低額のプランでは月当たり200円台~300円台とお手頃な価格に設定され、保険料の条件には職業や年齢などの要件は設けられていない。保険期間は1年としており、ライフスタイルの変化に合わせてプランをフレキシブルに見直ししやすく、シンプルな補償内容で申込み手続きもオンラインと手軽だ。お客さまにとってわかりやすい商品にするため、社内の開発チームは相当な時間をかけてプランを練ったという。

左上:特定感染症安心プラン 右上:ストーカー安心プラン 左下:アウトドア安心プラン 右下:これからも安心プラン

「『アウトドア安心プラン』についても、近年余暇の過ごし方として人気が高まっているキャンプやハイキングを楽しむ方の増加傾向を鑑みて企画したものです。『たき火をしていたら誤ってやけどによるケガをしてしまった』『子どもがかき集めて投げた砂利が他人の車に当たり傷つけてしまった』といったケガや損害など、お困り事などを網羅的に補償できるように開発しました」(佃氏)

2021年にストーカー規制法が改正されたことが表すように、深刻な犯罪の1つとして社会問題となっているストーカー被害に対して、ストーカー被害に遭った後の対策費用を補償する「ストーカー安心プラン」も同社の「多様なニーズに応える姿勢」を表している。

現場の声に耳を傾けるリーダーでありたい

渡辺氏によると、「ライフスタイル保険」の開発に当たり、すでにほかにも数多くの補償の認可を受けており、補償項目を自由度高く組み合わせられるようにしているという。それにより今後も世の中のニーズに合わせて、迅速に新しいプランを提供していくことができるのだという。

「今後、時代の変遷とともに働き方や暮らし方、また医療のあり方など、ライフスタイルが著しく変化するはずです。そこで生まれる新しいリスクに対して、あくまでもお客さま中心で、ユニークでエッジの利いた保険商品をタイムリーに展開していきたいと思っています」(渡辺氏)

商品のみならず、顧客接点の強化にも尽力したいと話す渡辺氏。これまで培ってきたダイレクト販売のノウハウを生かすとともに、デジタル時代に合わせたオンラインのアプローチを組み合わせることに取り組んでいる。また、お客さまの声を一元管理して商品・サービスの開発や改善に生かしており、それに加えて細かな市場動向調査などのデータ分析にも力を入れていくと話す。最後に渡辺氏が考える理想のリーダー像を聞くと、こう語ってくれた。

「私は、何よりも『聴く』ことを大事にしています。それは私がAIGのNY本社に勤めていたときに得た経験から学んだことです。当時、英語のネイティブスピーカーではないということがハードルとならないよう、部下や社員の声に耳を傾けることを心がけてきましたが、結果としてそれが強い絆を生むことにつながりました。現在、当社では日々お客さまと接する社員のだけではなく、管理部門も含め会社全体で『お客さま本位』で物事を考えて行動する意識が浸透しています。社員からの声、そしてお客さまや代理店さまから届くフィードバックにも真摯に向き合ったうえで判断し、その責任を取る。それが私の目指すリーダー像です」

渡辺氏はCEOに就任した時に社員にファーストネームで呼んでほしいと伝えたと言い、今では全社員が「はるこさん」と声をかける風通しのよさが広がっている。多様性のあるチームビルディング、インクルーシブな職場環境を土台に、革新的な商品を生み出すことに取り組むアメリカンホーム医療・損害保険。今後も「ライフスタイル保険」をはじめ「パーソナライズ」された商品・サービスで、変化の激しい時代を生きるわれわれに寄り添い続けてくれるに違いない。

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