人生100年時代、40代で始める「腸から記憶対策」 「記憶力の維持」に期待されるビフィズス菌とは

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「人生100年時代」ともいわれる長寿社会で、いつまでも元気に活躍し続けるためには「健康」であることが何より重要だ。それは身体に限った話ではなく、頭の「記憶力」を維持することも含まれる。森永乳業が10月に発売した新商品の「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」(機能性表示食品)には、記憶力を維持する働きが認められた独自の「ビフィズス菌MCC1274(B. breve)」が配合され、日常生活の中で「記憶対策」が行えるという。なぜこのビフィズス菌で記憶対策が可能なのか。背景には、意外と知られていない「脳と腸の関係」がある。

なるべく早期から、日常生活の中でできる対策を

高齢化・長寿化が進む日本。2021年9月15日時点で、65歳以上の高齢者人口は3640万人、総人口に占める割合は29.1%と、過去最高を記録している※1。また、2020年における平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳と、こちらも過去最高を更新しており※2、今では「人生100年時代」ともいわれている。

長く元気に活躍し、楽しく生きるには、健康が何より大切なのは言うまでもない。健康というと真っ先に身体のことが思い浮かぶが、それだけでなく、「記憶力の維持」も同じくらい大切になる。

ただ、記憶力の低下は、思いのほか早く起こり始める。2006年より4000人以上の患者に指導を続けてきた「抗加齢医学」研究の第一人者である伊賀瀬道也・愛媛大学大学院抗加齢医学講座教授は、次のように話す。

愛媛大学大学院
抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授
愛媛大学医学部付属病院
抗加齢予防医療センター長
伊賀瀬道也

「記憶力を含めた認知機能の低下は、40~50代から始まるといわれています。実際、40歳くらいから“度忘れ”や“物忘れ”が増えたと感じる方は少なくないのではないでしょうか」

認知機能は、一度大きく低下してしまうと、元に戻すのがかなり難しい。にもかかわらず、身体の健康に比べると“自分事”として捉えにくく、40~50代のうちから認知機能や記憶力の対策をとる人は少ないのが現実だ。

一方で、希望もある。伊賀瀬氏によると、「記憶力を含め認知機能が少し下がり始めた段階で、少しでも早く対策をしていけば、認知機能の低下が起きない、あるいは非常に遅くなるというデータもたくさん出てきている」というのだ。

「普段の生活の中で無理なく行えることを採り入れ、習慣化することが、記憶対策を長続きさせる何よりのコツになります」と伊賀瀬氏は説明する。

「脳腸相関」の研究から発見した特別なビフィズス菌

とはいえ、日常生活の中で、どうすれば対策がとれるのか。注目したいのが、腸を通して記憶力の低下を予防するという方法だ。腸内で働く善玉菌の代表格であるビフィズス菌を使った商品を手がける森永乳業で、基礎研究所長を務める清水金忠氏はこう話す。

森永乳業
研究本部 基礎研究所長
清水金忠

「『なぜ記憶力に腸が関係するのか?』と思うかもしれませんが、脳と腸は自律神経などを介して密接に影響を及ぼし合っていることがわかっています。『脳腸相関』と呼ばれる仕組みです。ストレスでおなかの調子が悪くなったり、逆におなかの調子が悪いことで気分が優れなかったりするのも、脳腸相関の作用によるものです。近年は腸内細菌の研究が飛躍的に発展し、認知機能を含めた脳と腸の関係にも腸内細菌が関わっていることがわかってきています」(清水氏)

森永乳業は50年以上にわたり、腸内細菌叢(腸内フローラ)やビフィズス菌の研究に取り組んできた。そうした中で、認知機能を維持する働きが認められたのが、近年新たに発見した「ビフィズス菌MCC1274」だ。

「ビフィズス菌MCC1274について臨床試験を行ったところ、健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力を維持する働きが認められました。例えば単語や物語をすぐに復唱する『即時記憶』や、空間的関係を認識し正確に構成する『視空間・構成』、少し前に覚えた単語や物語、図形を思い出す『遅延記憶』などで、対照群と比べ有意なスコアの上昇が見られたのです。

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神経心理検査の一種である「アーバンス神経心理テスト(RBANS)」(主要評価項目)を用いた臨床試験結果から、ビフィズス菌MCC1274(B. breve)の摂取により、対照群と比較して即時記憶、視空間・構成、遅延記憶におけるスコアの上昇を確認

ビフィズス菌MCC1274は当社が保有する数千株のビフィズス菌の1つで、認知機能の維持という観点からさまざまなファクターで絞り込んだものですが、まさかここまではっきりとした試験結果が出るとは、私たちも思っていませんでした」(清水氏)

「記憶対策ヨーグルト」の摂取を習慣化する

そしてこのたび、「ビフィズス菌MCC1274」を配合したヨーグルトとして10月に発売したのが、「メモリービフィズス 記憶対策」シリーズだ。

「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」(写真左)と「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト ドリンクタイプ」

食べるタイプと、飲むタイプの2種類。どちらもクセのないオーソドックスなヨーグルトの味わいだ。臨床試験によって認知機能の一部である記憶力を維持する働きが認められたビフィズス菌を利用し、日常生活の中で記憶対策を行える時代がやってきたといえる。

では、いつどのくらいの量を摂取すればいいのか。清水氏は「難しいことを考える必要はなく、1日1個を目安に取り入れていただければと思います。続けることが何より大切なので、朝・昼・晩のいずれかの食後にとるなどと決めると、習慣化しやすいでしょう」と話す。

「ビフィズス菌MCC1274」を配合した商品は、すでに一部の医療施設でも取り扱われており、好評を得ているという。また「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」を、従業員のために導入した企業もある。東京都品川区に本社を置く電気機器メーカー・明電舎だ。

同社の太田工場(群馬県太田市)では、記憶力維持の観点から「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」を希望者に無償提供する取り組みを始めた。

太田工場では毎朝、ドリンクタイプのヨーグルトを飲む人が多いようだ

「一般ユーザーの方々にはもちろんですが、医療機関や介護施設、そしてさまざまな企業でビフィズス菌MCC1274を利用した商品を“インフラ”的に取り入れていただくことを目指しています。そうして20年後・30年後の健康長寿を増やすことで、広く社会に貢献することが、当社として何よりも喜ばしい形です」(清水氏)

これから先の人生を歩むうえで、記憶力をなるべく維持しておきたいと思うなら、早いうちから対策しておくことがよいだろう。日常生活の中で無理なく始められる対策として、「メモリービフィズス 記憶対策ヨーグルト」を検討してみるのはいかがだろうか。

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※1 総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」(2021年9月19日発表)より
※2 厚生労働省「令和2年簡易生命表」(2021年7月30日発表)より

機能性表示食品 届出表示:本品に含まれるビフィズス菌 MCC1274(B. breve)は、健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力、空間認識力を維持する働きが報告されています。※記憶力とは、見たり聞いたりした内容を記憶し、思い出す力のことです。
●食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。●本品は、事業者の責任において 特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。●本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
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