【産業天気図・造船・重機】回復基調も利益水準はまだ低い、造船の中韓価格攻勢もきつく「曇り」止まりか

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 とはいえ、各社とも数年前の利益水準と比べれば今期はまだ低く、本格的な回復とは言えない状況だ。

プラント業界では、原油価格の回復を背景に、日揮<1963>の業績好調が続いている。前期はLNG関連の大型受注が相次いだことから、今期の期初受注残は1兆円を超え、過去最高水準。工事採算はやや低下するものの、増収効果が大きく、今期の当期利益は2期ぶりに過去最高を更新する。

千代田化工建設<6366>では、追加費用が膨らみ採算が急悪化したカタールのLNGプロジェクトが今期でほぼ終わるが、前期に日揮と共同受注したパプアニューギニアのLNG大型案件が寄与する。

(柿沼 茂喜=東洋経済オンライン)

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