東京駅で発見!仕事の効率を上げる「前線基地」 シェアオフィスサービスの利用者が急増中

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ワクチン接種も軌道に乗りはじめた今、ここを出発地点と考え、多くの人が認識を深めつつある“新しい生活様式”。都市部の主要駅では、オフィスワーカーだけでなく時間を有効活用するテレワーカーや新ビジネスに邁進する起業家などさまざまなビジネスパーソンが行き交い、時代の変化を感じさせる。果たしてワークスタイルの多様化は、どこまで進んでいるのか。東京駅で見つけたシェアオフィスサービスに、今の世相が映し出されていた。

オンライン会議は、エキナカのシェアオフィスで

感染症の蔓延を防止する措置として積極的な導入が求められたのがテレワークだ。内閣府の意識調査によると、2021年4-5月時点で東京都23区に居住する就業者のうち、「完全テレワーク」「テレワーク中心」と答えた割合は30.1%で、不定期利用も含めればテレワーク実施者は53.5%と半数以上を占めている。実施率は上昇傾向にあることや、すでにひとつの就業形態として社会の認知を得られていることを考えると、テレワークは今後も継続的に利用されると見るのが自然だ。
※出典:内閣府「第3回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

テレワークが急速に普及する中で、理想的な執務環境を提供しているのがJR東日本のSTATION BOOTHだ。STATION BOOTHとは、エキナカにある個室ブース型シェアオフィスで、東京駅をはじめ主要駅50カ所以上に設置されている。

テレワークは意思疎通が課題で、先の意識調査でも「社内での気軽な相談・報告が困難」「取引先等とのやりとりが困難」がテレワークのデメリットの上位に挙げられている。画面越しではあるものの、お互いの顔を見ながら会話を重ねられるオンライン会議は課題解決に資するものであり、積極的に活用している企業は多い。

一方、在宅でテレワークをしていると「どこでオンライン会議をやればいいのか?」という問題も生じてしまう。ビジネスのカジュアル化が進んでいるとはいえ、あまりにプライベートな空間が映し出されるのは避けたいし、同居している家族の声や周辺の環境音が入ると仕事に必要な緊張感が失われてしまう。「声を出して話していい場所」「話を他人に聞かれずに済む場所」は、意外と身近にないものだ。

STATION BOOTHは完全個室空間となっており、映り込む背景や周囲の音を気にすることなくオンライン会議に集中できる。室内には机や椅子、2口の電源と1口のUSBポートのほか、無料Wi-Fiやモニタも備え付けられているので、安定した通信環境のもと、大きな画面に相手の顔を映した状態での会話が可能だ。

スマホだけでスムーズに入室できる。ブース内はコンパクトながら空調の調整パネルがあったりビジネスバッグを掛けられるようになっていたりと、きめ細やかな配慮がなされている。

利用は15分単位で、好立地なエキナカで使えるのも気軽でいい。利用料金は275円/15分(1名用)で、登録料や初期費用は一切不要。Webサイトから会員登録をしたのちに場所や利用希望日時を予約し、時間になったら送られてきたQRコードを入り口のQRコードリーダーにかざすだけで入室できる。東京駅なら、丸の内駅舎からエスカレーターで1つ下りた場所にある総武地下4階の新橋側と新日本橋側にあり、乗り換え途中のスキマ時間にも利用しやすい。

コミュニケーションを促進させるオンライン会議はあらゆるビジネスの起点であり、STATION BOOTHのような個室ブース型のシェアオフィスの重要性はますます高まっていくはずだ。

自己研鑽や副業の起点としても

ニューノーマル時代の到来がもたらす影響は、就業形態の変化だけに留まらない。同調査でも、感染症拡大後の変化として「まだ具体的ではないが将来の仕事・収入について考えるようになった」と答える人が21.6%に上り、次いで「新たに副業を検討しはじめた(5.8%)」「新たに転職を検討しはじめた(5.2%)」という人が多い。

副業のためのコワーキングオフィスや自己研鑽としてのスペース、さらには移動中のスキマ時間での資料作成やリフレッシュの場など、多様化するニーズに呼応したのが、2019年11月よりスタートしたSTATION DESKだ。

「HEAVEN」ではリラックスしながら、仕事に集中することができる。

STATION BOOTH同様に完全従量課金制のシェアオフィスだが、東京駅にできた1号店「東京丸の内」では多様なシートが用意され、ワークスタイルに合わせて選択できるのが特徴だ。クッション性に優れたソファの上でクリエイティブな作業を進めたいなら「HEAVEN」、短時間で効率的に作業したいならハイカウンター席の「PERCH」など、6タイプ・全16席を用意。各席にはパーテーションが設けられ、プライバシーに配慮している。

電源や無料Wi-Fiを利用でき、フリードリンクを完備。室内には除菌・消臭効果のある薬剤噴霧器を設置し、衛生面での安心感も高めている。利用料金は275円/15分(2021年8月現在、一部のタイプは165円/15分のキャンペーン価格を実施中)で、利用方法はSTATION BOOTHと同じくスマホで簡単に行える。

息抜きに利用できるサポートエリア。グリーンが心地いい。

このほか東京駅には、東京駅八重洲中央口から徒歩1分の場所に、よりリッチなシェアオフィス空間を提供する東京駅STATION DESK 東京 premiumも用意されている。座り心地のいいプレミアムシート「PREMIUM」と最大4人までの利用が可能な応接室「ROOM」があり、居心地のよさや商談での利用を求めるユーザーの希望を叶える。こちらは2022年3月31日までのキャンペーン特別価格で「PREMIUM」は330円/15分、「ROOM」は1,320円で利用できる。

東京駅は“新しい生活様式”の出発地点に

サービスを提供しているJR東日本関係者によると、コロナ禍以後、これらシェアオフィスサービスの利用者数は格段に増加したという。働き方の多様化が加速している証といえよう。

これまで、出勤というスタートの場となってきた東京駅。現在は“新しい生活様式”の出発地点としての役割も担っている。
⇒「My Start Station. 私のはじまりの場所。」詳しくはこちら

STATION BOOTH 東京駅総武地下4階
(新日本橋側)全4席(新橋側)全3席
場所:東京駅総武地下4階
営業時間:月~金/7:00~21:30、土/7:00~21:30、日・祝/7:00~21:30

東京駅STATION DESK 東京丸の内
全16席
場所:東京駅丸の内地下南改札外
営業時間:月~金/7:30~21:00、土/7:30~21:00、日・祝/7:30~21:00

東京駅STATION DESK 東京 premium
PREMIUM:全8席 ROOM:全2室(1室あたり最大4名利用可)
場所:東京駅1階八重洲中央口前
営業時間:月~金/10:00~18:00、土/10:00~18:00、日・祝/10:00~18:00