三日坊主には「できる限り小さな目標」がいい理由 重要なのは「全力の1回」より「小さな習慣」だ

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この考えを提唱したのは、アメリカでやる気の研究をしているスティーヴン・ガイズという人物。彼は「体を鍛えたい」という目標のために、「1日1回、腕立て伏せをする」ということを設定しました。

ものすごくライトですね。そして事実、彼はその目標を達成し続けることができたのです。もちろん、毎日1回では終わりません。人間、一度でも始めてしまえばそのままやる気が継続しますので、1日10回や時には100回もやることができた日もありました。何にせよ、たくさんの回数の腕立て伏せを継続できたわけです。

これがもし、目標が「毎日100回腕立て伏せをやる」だったら、継続できなかったはずです。重要なことは「失敗するのが難しいほどの小さな目標」にすることなのです。

早朝ランニングを長年続けている人にその秘訣をたずねたところ、「とにかくランニングシューズを履くことだけを目標にしている。もしそれで気が乗らなかったらそこで終わりにしていいと決めたんです。でもシューズを履いたらそこでやめるのがもったいなくて、結局走っちゃうんですよね」と。

実は、小さな目標は「スタート」になるのです。先ほどの例でも「参考書に触る」という行為をしたら、実際にそれだけで終わることは、あまりありません。このまま終わるのも「なんかもったいないなぁ……」と感じるはずです。

とにかく「小さな小さな目標」を設定する、ということを覚えておいて下さい。

ズラララララッと並ぶ自分自身を想像しよう

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