国際化戦略「Rikkyo Global 24」を策定。
アジアを代表する大学を目指す 立教大学

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

立教大学は今年5月、新たな国際化戦略「Rikkyo Global 24」を発表した。同大学の白石典義副総長(統括・国際化推進担当)は「本学は現在、創立150周年となる2024年に向けたマイルストーンとして中・長期計画を策定しているところです。『Rikkyo Global 24』は、その中核となるものです」と説明する。

同戦略では、国際化推進のための四つの行動目標を掲げている。具体的には、「海外への学生派遣の拡大(学生の海外経験率を5年後50%、10年後100%に)」、「外国人留学生の受け入れ拡大(留学生数を10年後は現在の4倍の2000人に)」、「教育・研究環境の整備(海外協定大学数を10年後200大学以上に)」、「国際化推進ガバナンスの強化(外国人教員比率を10年後20%に)」といったものである。

白石副総長はさらに「立教大学ならではの、『専門性に立つグローバル教養人』を育てたい」と語る。それもそのはず、同大学は1874(明治7)年に創立されて以来、「キリスト教に基づく教育」を建学の精神としており、一貫してリベラルアーツを教育理念の中心に置いてきた。すべての学生が専門科目と平行して教養科目を学ぶことで評価の高い「全学共通カリキュラム」や、これをさらに発展させた「学士課程統合カリキュラム」も16年までにスタートする。リベラルアーツを基礎とする人間教育が進められることによって、グローバル社会で求められる幅広い知識と教養、総合力がさらに身につくだろう。

立教大学を世界各国の
学生が集まる場に

立教大学 副総長
(統括・国際化推進担当)
白石 典義

全学展開している「グローバル・リーダーシップ・プログラム(立教GLP)」も特筆すべきだろう。グローバル企業・組織で必要とされるリーダーシップスキルと英語の修得を同時に目指す系統的な教育プログラムで、少人数のグループワークにより、企業等から与えられた課題解決に取り組む実践的な授業が行われる。

画一的に学びの機会を増やすのではなく、学生が能動的に学習に参加するアクティブラーニングの選択肢が豊富にそろうのも同大学の特長だ。その対象は広く海外にも及ぶ。英ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジや米サウス大学などのリベラルアーツ・カレッジをはじめ、海外の有力大学との協定や連携もさらに進めていく。留学生の交換はもちろん、海外の大学から教員を短期招請するといった機会も今後さらに増やしていく考えだ。

「本学のキャンパスを、世界各国の学生が集まる場にしたいと考えています。特にアジアの学生には、立地を含めた本学の教育・研究環境、世界水準のカリキュラムをアピールしていきたいですね。さまざまな取り組みを通じて、『アジアを代表し、世界で際立つ大学』を目指します」。