超短期「2カ月でクラウドERP導入」成功の理由 トヨタ子会社「ウーブン・プラネット」の挑戦

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2021年1月、トヨタ自動車の子会社であるトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメントは、事業をさらに拡大、発展させるために、ウーブン・プラネット・ホールディングス、ウーブン・コア、ウーブン・アルファ、ウーブン・キャピタルの新体制を開始することを決定した。21年2月には、スマートシティ「Woven City(ウーブン・シティ)」の着工が大きく取り上げられたことも記憶に新しい。さらに自動運転技術、ロボティクスなどの分野で新しいイノベーションの創出を加速させるために、ウーブン・プラネットが手がかりにしたのはクラウドERPの導入だった。

「1秒でも早く」を実現できるシステムを要望

未来のモビリティ・ソリューションの創造を通して、世界中の人々に幸せを届けるという目標に向け、存在感を高めているウーブン・プラネット・グループ。時代の先端を行く同社だが、いったい社内のどこに課題を抱えていたのか。同社Finance & AccountingのDirector本間智彦氏はこう話す。

「当社のビジョンは『Mobility to Love, Safety to Live』。新しいイノベーションを創出して、人々の働き方や暮らしを変えていくことが目標です。そしてこれを達成するための重要な要素の1つに『生産性の向上』があると考えています。その実現に向け、基幹システム刷新も選択肢の1つとして絶えずリサーチをしてきました」

ウーブン・プラネット
Director, Finance & Accounting
本間 智彦

生産性の向上を目指し、基幹システムをリプレースする企業は少なくない。とりわけ、そういった企業においてはレガシーシステムの刷新は大きな効果があるだろう。しかし、同社は一般的なレベルのはるか先を見据えてイノベーション創出に挑み、新しい働き方のモデルケースを体現してきた企業だ。それを裏付けるように、本間氏の目線も高い。

「1秒でも早く、調達や会計の処理を済ませられるサービスをわれわれのステークホルダーの方々に提供したい。エンジニアはその分、開発時間に割く時間を増やせますし、結果としてわれわれのミッション達成に近づくからです」

その思いを加速させたのが、組織再編だった。事業拡大を見据え、同社は2021年1月から新体制へ移行し社名も変更することを決定。本間氏はそれに合わせ、同日に新システムを稼働させると決断した。再編後の組織を新たな基幹システムの下でスタートさせるのは理想的な考えだが、しかし残された時間はたった2カ月しかなかった――。

求められたのはグループ・シェアードを実現する高品質な経営基盤としてのシステム構築と、超短納期での稼働。この難しいミッションをクリアし、持続的な生産性の向上、さらに経営基盤としても期待できるとして選定されたのは、日本オラクルの「Oracle Fusion Cloud ERP」だった。その決め手はどこにあったのか。そして、2カ月というスピード導入ははたして成功したのか。詳細は、こちらのページから無料でダウンロードできるPDFにまとまっているので、ぜひ確認してほしい。

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