実現できる留学。想像を超える収穫。 工学院大学
今年度、米国への
ハイブリッド留学も開始
「私は4カ月半にわたる日程の、最後の週の講義を担当したのですが、その頃には学生たちの顔が見違えるほど大人になっていました」。長澤泰副学長(建築学部長)も語る。「自分自身で考え、行動したことによって、一言で言えば、多文化交流を実体験したからだと思います」。
「まさに、それこそがハイブリッド留学プログラムの狙いなのです」。水野学長も説く。「日本では優れた英語教材に不自由しません。現地でモチベーションさえ固まれば、帰ってからの独学でも語学力は何とかなります。グローバル時代の留学で重要なのは語学力もさることながら、世界の多様性を肌で知り、自分が井の中の蛙であると思い知ること。それによって、異文化への理解力や交渉力が鍛えられていきます。実際、今回の留学経験者は、ある大手流通グループのショッピングセンターが進める商業施設の企画開発プロジェクトにも参画を求められるなど、すでに学内外問わず多くの注目を集める存在となっています」。
そして今年度、ハイブリッド留学プログラムは米国へも広がる。
「工学部と情報学部の一年次前期を対象に、5月末からの2カ月間、シアトル市で行います。やがては一年次で多文化に目覚め、三年次で専門に分け入り、大学院で研究を深めるという仕組みも構築したいですね。カンタベリーのハイブリッド留学は、その理想への極めて大きな一歩なのです」。