通貨処理機「世界No.1」メーカーが抱く危機感

キャッシュレス決済拡大の中、DXで狙うのは?

現在、業界のトップに君臨する企業の多くは、その座に上り詰めるために磨いてきたビジネスモデルや方法論を持っている。しかし、目まぐるしく変化する環境に合わせて柔軟にビジネスを変えようとしても、成功体験がそれを阻む巨大な壁になる。通貨処理機のリーディングカンパニーであるグローリーは、DXを推進することで、その壁を打破しようとしている。
注:世界No.1は自社調べ

通貨流通量は減る…逆風の中で目指すのは?

兵庫県に本社を置くグローリーは1918年の創業。急成長のきっかけは、1950年に開発した国産初の硬貨計数機だ。それ以降、品質と性能に優れた同社の製品は、銀行などの金融機関だけでなく、日々大量の現金を取り扱うスーパーなど流通向けにも広く提供されている。多くの製品が国内外で活用され、通貨処理分野では押しも押されもせぬリーディングカンパニーへと成長した。

経営戦略本部情報システム部
グループマネージャー
小嶋 政彦

ただし、キャッシュレス決済の拡大とともに今後、現金の流通量は減ることが予想されている。この逆風の中でさらなる成長を目指すには、ビジネスモデルの転換や新事業ドメインの創出、拡大など、新たな取り組みが必要だった。そんな同社の成長戦略の足かせとなったのが、社内で個別に乱立していたシステムだ。経営戦略本部情報システム部のグループマネージャー 小嶋政彦氏、同じくグループマネージャー小野孝敏氏は、次のように事情を明かす。

経営戦略本部情報システム部
グループマネージャー
小野 孝敏

「当社は、これまでもM&Aや新規事業の立ち上げを行ってきました。それぞれ成長に寄与していますが、従来のシステムでは意思決定につながる情報収集に課題があり、『情報基盤があれば、もっと早期に成果を得られたのに』と悔やむ場面もありました。社内外の環境変化に対応していくためには、基幹システムの刷新が必要不可欠。そう判断して、会計から販売、生産に至るまで、幅広くカバーするデジタル化対応基盤を構築することにしました」

グローリーが選んだのは、SaaS型クラウドの「Oracle Fusion Cloud ERP」だ。選定の背景には、今後増大するであろう外部とのデジタル連携のしやすさや、運用コストの低減があったという。「これまでもさまざまなDXを行い、ノウハウは蓄積されている。それを生かして成功させたい」と語る小野氏。その取り組みの詳細は、こちらから無料でダウンロードできるPDFをご覧いただきたい。