50代大企業役員、7日間のプログラミング学習 テクノロジー時代に消えゆく怖さを原動力に

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2019年の暮れも押し迫った12月30日。電通グループの取締役執行役員、曽我有信氏は朝からパソコンに向かっていた。休日にネットサーフィンしているわけではない。プログラミング学習の教材を必死にこなしていたのだ。それはこの日だけでなく、翌日の大みそか、三が日と続いた……。
曽我氏が年末年始の休暇を返上して参加したのは、7日間の超短期集中プログラミング講座「テックキャンプイナズマ」。電通グループで財務やIRを担当する曽我氏にとって、プログラミングスキルは業務に不可欠なものではない。にもかかわらず、なぜ貴重な休みを費やしてまで学ぼうと考えたのだろうか。そこには、時代の変化を受け止めたうえでの強い危機感があった。

テクノロジーの裏側を知らなければ
正しい意思決定ができなくなる?

曽我氏は、自身のITリテラシーが低いとは感じていなかったものの、ある不安を抱えていた。それはもしかすると、多くの経営者が漠然と抱えているものかもしれない。

「マーケティングの主戦場はオールドメディアからオンラインに移ってきており、私たちの広告事業はデジタル化がどんどん進んでいます。CRM(顧客管理)なども最先端のデータテクノロジーが軸になってきています。自分のITリテラシーが低いと感じているわけではなかったのですが、ビジネスの中核となるテクノロジーの“実態”を何も知らないまま、社員や株主に向き合うことに不安を覚えていました」

電通グループ
取締役執行役員 CFO
曽我 有信

テクノロジーをわかっていなければ、中長期的な見通しが立たず、正しい意思決定ができないおそれもある。6万人以上の従業員を抱える企業の経営の一端を担う曽我氏が、不安を持つのも当然だ。

「昨今の状況を見ても、社会構造自体がテクノロジーによって大きく変化していくことは確実です。ユーザーと社会とのコンタクトポイントがすべてアプリケーションに移っていき、社会が“アプリ化”していくと私は考えています。そうなると、アプリケーションの裏側で何がどう動いているか、つまりプログラミングの仕組みを最低限、知っておかないとビジネスに参加できなくなるのではと思ったのです」

確かに、ショッピングや銀行の振り込み、ニュースや読書など各種コンテンツの消費、健康状態のチェックなど、今はデジタルデバイスのアプリやサービスとひも付いた生活が当たり前になっている。

早急に変化に対応しなければ。しかし、毎日の業務に追われて時間がない――。忙しい経営層ならではのジレンマを抱えつつ、インプットの機会を潜在的に求めていた曽我氏だったが、年末年始にプログラミングの集中講座が開講されていると知り、すぐに参加を決意したというわけだ。

年末年始7日間の集中講義で得られた成果とは

7日間、朝から晩までみっちりと「テックキャンプイナズマ」に取り組んだ曽我氏は、「とにかく大変だった」と振り返る。

「プログラミングの知識はほぼゼロの状態ですし、50歳も超えて作業スピードも速くありません。学習プログラムに遅れないように理解し、手を動かしていくのは本当に大変で、正直心が折れそうになる瞬間もありました」

そんな中でも最後までやりきれたのは、メンターのこまやかなフォローが大きかったという。

「ささいな疑問でもいつでもすぐにポンポン聞けるのが精神的に助かりました。わからないことを放置するのは嫌ですし、作業が停滞するのは時間の無駄だと思ってしまうタイプなので、メンターがいなかったら脱落していたかもしれません」

●学習期間中はプロのメンターがつねにオンラインで待機。どんなに小さな疑問点でも、すぐに質問して素早く解決できる

●メンターは学習のファシリテートや定期的な学習状態の確認も丁寧に行うなど、徹底したサポート体制があるのでオンラインでも安心だ

では、7日間で得られた成果はどのようなものだったのか。

「具体的なテクニックや技術が身に付いたというよりは、Webサービスの裏側がどうなっているのか、というところのイメージがついた、という感覚でした。これから“アプリ化”する社会を生きるうえで、アプリの裏側にある仕組みをいっさい知っていない状態では、クライアントへのソリューションの提案もままならないと思うので、7日間の講義を通してそのイメージをつかめたのはかなり大きな収穫でした。これらの知識を『素養』として持っていないと、デジタルデバイド(情報格差)の向こう側に置いていかれてしまい、これから第一線で活躍するのは難しくなります。“学ばないリスク”は無視できません。

また、プログラミング言語に触れることでロジカルシンキングが深められ、普段とは違うものの考え方ができたので、頭の体操にもなりましたね」

知り合いの経営者にも、危機感を持っている人は多いと曽我氏は言う。

「年末年始に『テックキャンプイナズマ』を受けた経験をいろんな方にお話ししたのですが、想像以上に同年代の経営者からの反応がありました。『すごいね、私はできないけど』というような反応が多いかと思っていましたが、『やっぱり必要だよね、私もやってみようかな』と反応した人が意外と多くいました。決して楽な学習プログラムではありませんが、自分の考え方や知識レベルに疑いを持ち、つねにアップデートを図って社会の変化に対応しようとする人にはおすすめです」

オールオンラインの利便性と常時メンターがいる心強さ

曽我氏が受講した「テックキャンプイナズマ」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止にも配慮し、現在すべてオンラインでの学習にシフトした。特徴的なのは、オンラインでも常時プロのメンターが待機していることだ。一人で悩まず、いつでもどんな小さな疑問点でも質問して解決できるだけでなく、学習サイクルのファシリテートも丁寧に実施。誰でも最後までやりきって成果が実感できる仕組みとなっている。

オンラインへシフトしたことで、短期集中ながら受講しやすいスタイルになっていることも見逃せない。平日(月~金)は各2時間、休日(土・日)は各10時間学習するタイムスケジュールで、ビジネス教養として十分なテクノロジースキルをマスターできる。土・日はオンライングループワークも実施されるため、他の参加者と交流することで、よりスムーズに理解を深めることも可能だ。また、実際にプログラムのソースコードを書いて動かす経験もできるため、開発の感覚を得られるのも大きい。

「テックキャンプイナズマ」は例年まとまった休みがとれる年末年始や夏のお盆シーズンなどを中心に開講しているが、とくに夏は毎年満席になるほどの盛況ぶりだという。今年も応募を行っているので早めにチェックしておきたい。

政府がデジタル・ニューディール政策を打ち出しているように、今後デジタル化が加速することは疑いようがない。適切な意思決定を可能にするデジタル時代の「素養」を身に付けるための手段として「テックキャンプイナズマ」は、有用な選択肢の1つ。受講を迷っている人は、10秒で簡単に申し込みできる無料オンラインカウンセリングもあるので、気軽にアクセスしてみてはどうだろうか。

>>テックキャンプイナズマについて詳しくはこちら

※曽我氏が受講したプログラム内容とは一部異なる