「業務効率化だけじゃない」DXの真の狙い

「攻めのDX」と「守りのDX」それぞれの意味

近年の「デジタル産業革命」は、サプライチェーンとマーケットの様相をすっかり変えてしまった。サプライチェーンはデータ化されたうえで企業間連携され、さらにIoTによってより詳細なものになってきている。またマーケットはボーダレスになり、顧客はパーソナライズされた体験を求め、企業はその移り気な変化への対応を余儀なくされている。これほど変化の激しい時代に企業が生き残るためには、いったいどんな戦略が必要だろうか。

「オンプレミスかクラウドか」というDXの基本

「いま、デジタルによる変化を捉えたディスラプター(破壊者)が、さまざまな業界で台頭しています」と日本オラクルの中島透氏は語る。

日本オラクル クラウドアプリケーション事業統括 ビジネス開発本部 ERP/SCM 戦略 企画 担当ディレクター
中島 透

「例えばタクシー業界では、ライドシェア会社が既存のサービスを脅かしています。ライドシェア会社は、ユーザーのスマートフォンに入っている位置情報を使ってドライバーとユーザーをマッチング。バックオフィス側で自動的に双方に対する決済処理を行うので、ストレスのない体験を提供できます。このように、フロントだけでなくバックオフィスまで連動させ、顧客体験型のビジネスモデルを構築した企業がいま躍進しています」(中島氏)

既存の企業も、フロントからバックオフィスまで連動させた形で、新たなビジネスモデルを開発していかなければならない。そのとき問題になるのがシステムだ。バックオフィス側で中心になるのはERP(統合業務システム)だが、従来のERPは、サプライチェーンと会計の分野がメイン。新しいビジネスモデルを考えるときには、事業全体の価値創造につながるシステムに見直す必要がある。

システムを見直すとき、まず迫られる選択が「オンプレミスかクラウドか」。中島氏が推すのはクラウドだ。「これだけ急速にビジネス環境が変化している今、システムもそのスピードに即したものでなくてはいけません。だいたい5~10年で入れ替える必要のあるオンプレミスでは対応できず、市場とのギャップがどんどん広がっていきます。最新の状況をキャッチアップするなら、クラウドに軍配が上がるでしょう。さらに2方向のDX、『攻めのDX』と『守りのDX』の両方をカバーできることが必須です」(中島氏)。

従来のERP領域にとどまらず、なおかつ変化にも強いクラウドツールとは、どのようなものなのか。「攻めのDX」「守りのDX」とは具体的に何を指すのか。次のページから無料でダウンロードできるPDFから、きっとヒントを得られるはずだ。

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