「ドライブメディテーション」で集中力を向上 ダンロップ新作タイヤが驚きの静粛性を実現

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15~21インチの64サイズを用意。SUV対応サイズは22種と幅広いユーザーに対応。とくに純正タイヤでコンフォート性能が重視されていないタイプの装着が多い大型SUVは、乗り心地と静粛性の違いに驚かされる

住友ゴム工業は、ダンロップのプレミアムコンフォートタイヤ最新作「VEURO VE304」(ビューロ ブイイーサンマルヨン)を発売した。興味深いのは、最上級※1の静粛性と快適性を実現したことに加え、近年ビジネスシーンで注目を集める「マインドフルネス」の実践空間を生み出す「ドライブメディテーション」を目指していることだ。その狙いはどこにあるのだろうか。

常識を覆す柔軟な発想が大幅なノイズ低減を実現

住友ゴム工業
タイヤ国内リプレイス営業本部
販売企画部長
河瀬 二朗

タイヤが車の乗り心地を左右するのは周知の事実だ。とりわけ、快適なドライブを求める人に支持されているのがダンロップのフラッグシップモデルであるプレミアムコンフォートタイヤ「VEURO」である。同シリーズは、「あらゆる既存のタイヤに優越し、次を先取りする」をコンセプトに掲げ、一貫して静粛性を追求してきた。

最新モデルとして2020年3月に発売された「VE304」は、さらなる進化を見せている。住友ゴム工業のタイヤ国内リプレイス営業本部販売企画部長、河瀬二朗氏は「最新技術を投入し、すべての性能を高次元で向上させました。とくに静粛性については、圧倒的※2なレベルにまで到達しました。乗っていただければ違いはすぐにわかりますが、ラジオの音量を1段階下げられるほどです」と胸を張る。その秘密はどこにあるのか。河瀬氏は、タイヤ開発の常識を覆す発想があったことを明かす。

「タイヤの溝はストレートなのが当たり前でした。雨天時の排水性を高めて安全性を確保するためですが、ストレートな溝は気流が通り抜けやすいので、ノイズの発生源ともなっていました。そこで、当社の技術開発チームは発想を転換し、溝を曲線化させて気流をコントロールしたのです」

これが、新設計の「3D波型グルーブ」だ。溝を曲線化することで音を吸収させ、滑らかな路面でも発生するパターンノイズを24%※3と大幅に低減させている。さらに、タイヤのトレッド面に刻まれる細かい溝(サイプ)のパターンデザインやピッチ配列を最適化することで、路面をたたく音圧や溝から発生するうなり音をコントロール。騒音レベルを1.2デシベル※4低減させることに成功した。

また、タイヤと路面が接することで起こる振動が要因となるロードノイズに対しても、最新技術を惜しみなく投入していると河瀬氏は説明する。

「防弾チョッキにも使われる素材を使った『ハイブリッドバンド』を採用して、振動の原因となる動きを抑制しています。加えて、当社独自の特殊吸音スポンジ『サイレントコア』をタイヤ内側に装着することで、高速道路の継ぎ目などで発生する空洞共鳴音を格段に低減させています」

2019年12月に発売した「エナセーブNEXTⅢ」でも採用した性能持続技術によって、安全性が向上しているのも見逃せない。AIを駆使して経年劣化が起きる箇所を特定したうえで、ゴムのしなやかさを長く持続させる「水素添加ポリマー」をタイヤとして初めての採用。VE304でも踏襲した。摩擦係数が少なくなる濡れた路面に密着して接地面積を確保した。加えて、前出の「3D波型グルーブ」はタイヤ表面が摩耗すると溝が広がって容積を確保し、排水機能の低下を抑制する仕組みとなっており、摩耗時のウエットブレーキ性能低下率は14%※5もアップしている。

あおり運転防止にもつながる新提案

デザインにもこだわりを持って開発された。アウディのシングルフレームグリルをデザインしたカー&プロダクトデザイナーの和田智氏がデザインを監修

静粛性と安全性を併せ持つ「VEURO VE304」が、ドライブの快適性を高めることは間違いない。そのことを自ら体感した河瀬氏をはじめとする住友ゴム工業のチームは、ドライブの過ごし方をアップデートできる可能性に気づいた。

「ドライブというと運転に意識が向きがちですが、今まで以上に静かな車内空間は、最近話題の『マインドフルネス』を実践する場として最適なのではないかと思ったのです。ビジネスパーソンは移動に費やす時間が長いですし、車は外部から刺激を受けにくい密室空間でもあります。そこで、ドライブタイムで行う『マインドフルネス』として、『ドライブメディテーション』を世の中にご提案しようと考えました」

マインドフルネスとは、「自分の価値判断を持ち込まず、今この瞬間に経験していることを五感で感じる状態」のこと。ストレスを軽減し集中力が研ぎ澄まされる効果があるため、生産性向上やリーダーシップ育成につながるとされ、世界的な企業が次々に研修で導入していることからビジネスシーンで注目を集めている。住友ゴム工業では、「VEURO VE304」が生み出す価値として「ドライブメディテーション」を打ち出すにあたり、マインドフルネス専門スタジオ「MELON」を運営する橋本大佑氏の監修を受けた。

「メディテーションというと瞑想や座禅など『静』のイメージがありますが、料理やランニングなど『その瞬間に集中』できれば日常のどこでもマインドフルネスは可能です。ドライブに集中すれば余計な思考は働きませんので、『動』のメディテーションができます。橋本氏も、ドライブメディテーションは日常で実践しやすい手法だと太鼓判を押してくれました。このタイヤの静粛性については、運転席だけでなく、後部座席でも同様、むしろそれ以上の実感を得られます。今後自動運転が実現すれば、運転の必要もなくなりますので、未来の有意義な車内の過ごし方を先取りする意味でも、ぜひお試しいただきたいと思います」

そう話す河瀬氏は、ドライブでマインドフルネスを実践することで、安全なモビリティー社会の実現にもつながると指摘する。

「近年、あおり運転が問題となっています。渋滞中のイライラなど運転中のストレスが交通事故を引き起こす一因だともいわれていますので、ドライブメディテーションで心を整える効果は大きいのではないかと期待しています」

ダンロップのブランドメッセージ「事故のない毎日をつくりたい。」とも密接にリンクするドライブメディテーション。そこに込められた思いの深さは、先代モデルから10近くサイズを増やし、対応車種を大型SUV・ミニバンまで広げたことからも伝わってくる。より安全に、より快適に、そして、よりビジネスパーソンとしてパフォーマンスを向上させたいなら、「VEURO VE304」がもたらすドライブタイムの価値の高さにぜひ着目したい。

※1、2  ダンロップ商品中  

※3、4、5  従来品VE303比