6年で売上392億!とある急成長企業の戦略 超煩雑な「賃貸物件の取引」に最新ITを導入
いまだにアナログな部分が多い「不動産取引」にメスを
中古不動産の流通プラットフォーム「RENOSY(リノシー)」を運営するGA technologies(GAテクノロジーズ)が話題だ。同社は2013年に創業し、18年にマザーズ市場上場。19年には売上高392億円を達成した急成長企業である。
好調の要因の1つは「ブロックチェーン技術を活用したサービス開発」だ。金融業界(仮想通貨)と関連づけて語られがちなブロックチェーンに、同社が目をつけたのはどんな理由があったのか。
同社の水上晃氏は、その狙いについてこう語る。「不動産取引は、いまだアナログな部分が多いんです。物件探しだけならスマホアプリでできますが、いざ物件の内見や予約、契約をしようとすると、まず不動産店舗を訪問する必要があり、デジタル世代の消費者には非常に利便性が悪い。当社が提供するサービスでは、こうした賃貸に関わるプロセスのすべてをデジタル化し、Web上で完了することを目指しています」。
同社がこのサービス構築の開始を発表したのは2018年9月のこと。現在は、賃貸取引の分野ごとにサービスをリリースしている段階だ。「将来は不動産売買の領域までカバーしたい。ペーパーありきの業務プロセスをデジタル化して、透明性の高い不動産取引を実現したいと考えています」と水上氏は語る。「不動産業界のようにステークホルダーが多い業界、そして当社のようなスタートアップにこそ、ブロックチェーンの強みが生きるんです」と言う。
スタートアップである同社が、不動産という領域でブロックチェーンを選んだ理由とは何か。そして発表からわずか1年余りの期間でサービスを開発、発売できた理由とは。その背景と同社がとった具体策については、こちらから無料でダウンロードできるPDFに詳しく記されている。ぜひ参考にしてほしい。