防災のパイオニアとして
新技術や新製品を提供し続ける
証券コード:6744 能美防災
防災のパイオニアであり続けることが使命
当社は1916年の創立から約1世紀の歴史がありますが、関東大震災を契機に防災事業に取り組んできました。さまざまな災害のなかでも特に火災の分野に焦点を定め、自動火災報知設備と消火設備を基軸に製品を展開しています。
防災事業のパイオニアとして、また業界のトップランナーとして、潜在的なニーズを掘り起こし、それに適合した技術や製品をどこよりも早く開発し、社会に提案していくことを私たちはつねに心掛けています。
たとえば窒素ガスで消火する設備があります。コンピュータなどの電子機器は水をかぶるとデータまで毀損してしまうため、データセンターなどではこの消火設備が多く使われています。ほかのガス設備と比べて、地球環境に優しいガス消火設備として当社が初めて商品化したものです。窒素ガスを放出することで火災室の酸素濃度を約12%に下げると火災は消火できますし、万が一、室内に人がいても窒息せずに退避できることを確認しています。
昨年は、日本の防災メーカーとして初めて画像処理の技術を用いた煙検知システムを商品化しました。通常、火災はセンサーで煙などを検出しますが、監視カメラの画像から煙を検知する方式により、広い空間や工場など、従来の自動火災報知設備に加えて本システムを設置することで、より早く火災の発生を検出できます。
もちろん、前例のないものを開発するとなると、苦労は尽きません。どこにどういう設備を提案するのか、一から考えて形にしていく作業はまさに試行錯誤の連続です。けれどもそうした地道な努力を繰り返し、防災のパイオニアであり続けることが、当社の使命であると考えています。